檜瑛司さんの驚異的なフィールドワークによる数百時間のテープ。マスターを起こせば、日本のフォークロアの毛細血管のような響きとリズム。今は誰もこんなグルーブは打てない、こんな節は歌えないという素材の数々。この深い民族性がさらに巨大に育ち、阿波おどりに流れ込んだのだろう。by 久保田麻琴 鳴門出身の現代舞踊家で研究家肌の檜瑛司氏が、四国には皆で歌い踊れる民謡はない …
続きを読む檜瑛司さんの驚異的なフィールドワークによる数百時間のテープ。マスターを起こせば、日本のフォークロアの毛細血管のような響きとリズム。今は誰もこんなグルーブは打てない、こんな節は歌えないという素材の数々。この深い民族性がさらに巨大に育ち、阿波おどりに流れ込んだのだろう。by 久保田麻琴 鳴門出身の現代舞踊家で研究家肌の檜瑛司氏が、四国には皆で歌い踊れる民謡はない …
続きを読むサンティアーゴ・デ・クーバ生まれのフェルナンド・アルバレスはマリアーノ・メルセロン、ベニー・モレーのバッキング・ヴォーカリストとしてやコンフント・カシーノで活躍した後、フィーリン系ソリストとして50~60年代に、活躍した人気歌手です。人気者らしく多くの録音を残しましたが、2002年に没しました。少し粘っこくも男の哀愁を感じさせる歌い口は、フィーリン系のモダー …
続きを読むアラバマ生まれ、朝鮮戦争に従軍後、デトロイトへ向かいジョン・リー・フッカーと2年間を過ごしブルースの世界へ…、ハープを吹きギターを弾き語るシンガー、ルイジアナ・レッド(1937-2011)と、マルコス・ヴァンヴァカリスの息子、ブズーキを弾きレベーティカを歌うステリオス・ヴァンヴァカリス(1947-2019)の共作アルバム1994年作ギリシャ録音! …
続きを読む南カリフォルニアで盛り上がるスカ~レゲエ・シーンを牽引するレーベル、エンジェル・シティ・レコードが放つコンピレーション! 世界各国から60年代のジャマイカン・ヴィンテージ・サウンドを彷彿させるスカ~ロックステディ・ナンバー24曲が集結。イーストLAを拠点にする同レーベルが大プッシュする女性シンガー、ジャッキー・メンデスや日本でも熱烈ファンをもつデ・デリリアン …
続きを読むジャカルタ生まれながら、西ジャワ〜スンダ人の家系に生まれ、ジャイポンガンを代表するダンサーとなり、歌い手としても活躍したタティ・サレー(1944-2006)の、80年代カセットからセレクトされたCDですね。 1 NAON LEPATNA2 MUNPARENG MANGSANA DATANG3 ASA DEUDEUH4 ANGGANGNA KAMELAMG5 …
続きを読むかつてのクラフトワークやYMOを彷彿とさせるテクノ・バンド、グッドナイト・エレクトリック。2007年に “ELECTRODUCE YOURSELF” というアルバムありましたが、その彼らが2004年から20012年の間に録音したレアー音源や未発表音源を集めた2枚組が登場しました。多くが歌入りの、いわばテクノ・ポップで、言語はほとんどが英語です。おじさん世代に …
続きを読む★クラン・カイマン(カイマン族) 「かつてわたしの耳をおり曲げた音楽家より数年ぶりの手紙がきた。どうやら南米から海をつたい東方へ向かっているようだ。その旅中、ふと深呼吸をすべく浮かび上がったときに、朧月夜の下で見るワニの夢。」(Shhhhh) 「泰然と自身の美意識を追及してきた音楽家、エミリオ・アロ。彼の新たなバンドと聞けばアルゼンチン音楽ファンはいてもたっ …
続きを読むダンソーンの代表的名曲「アルメンドラ」の作者として知られるアベラルディート・バルデースが創設した名門、オルケスタ・アルメンドラ。本作は、1950年代リリースと思われるマイペ・レーベルからのアルバム『ダンソーネス・パラ・レコルダール(第1集)』を、曲順はシャッフルされていますが、全曲収めるリイシューです。 艶やかな歌声が印象的な2声のヴォーカルは、若き日の名歌 …
続きを読むROUGH TRADE 盤ですね! ちょっと懐かしい? というようなことはともかく、そういえば、最近、ケルトもの新作、全然、チェックしていないなあ、と、数年ぶりにいろいろ聴いてみたら、こんなグループがいたんですねえ、なんだか、今時のグループとは思えません(とはいえ近年 BBCのフォーク賞を受賞したダブリンの4人組だそうで、ほか Mojo Folk album …
続きを読むタイの男性SSW(ウクレレ弾き語り)、シントー・ナムチョーク2018年の6作目、ということです。2011年デビュー、2016年作は日本盤でもリリース、来日もしていたようですが、全然知りませんでした。ひとことで言えば、東南アジア熱帯オーガニックなシティPOP / もしくはサーフミュージックとでも言えそうですが、“タイの …
続きを読むポピュラー音楽史上アフロキューバの伝統の最高の具現者といわれた名歌手ミゲリート・クニ。アルセニオ全盛期のリード・ヴォーカリストで、アルセニオ渡米後も直系バンド、チャポティーンのコンフントで活躍しましたが、本作は1958年にヘマからリリースされた、ソンやボレロ系の名曲を多く残したビエンベニード・グティエーレスの作品を歌ったアルバム『ソネス・デ・アジェール』(L …
続きを読むヴィンテージなデスカルガ、キューバン・ジャズ、ラテン・ジャズ系の名演を様々に詰め合わせたCD-Rによるアンソロジー。カチャーオやペルチーン、カチャイート、フスティ・バレート、ウィルソン&ヒズ・コンボ、ノロ・モラレスなど、ヴァラエティ豊かに愉しめる全17曲を収録しています。定番中の定番ばかりでなく、とりあえず、この分野をいろいろ聴いてみたい方にオススメです。 …
続きを読む★ORQUESRA KUBAVANA De CARLOS BARBERIA Canta RAUL PLANAS 古くはソノーラ・マタンセーラやチャポティーンなど、近年ではアフロ・キューバン・オールスターズ、そしてなんと言っても、コンフント・ルンババーナでの活躍で知られる名歌手ラウル・プラナス。本作は、1950年代後半のリリースと思われるパナルトからのアルバム …
続きを読むUNIKO RECORDSからもCD-R復刻されていましたが、スペインのヴィンテージ・ミュージックからも復刻されています。こちらは、オリジナルアルバムから2曲マイナスでに復刻ですが、ヴィンテージ・ミュージックらしいアナログの野太さを活かした音にまとめられています。 オリジナル・アナログは、イーベイなどでがかなり高額で出品されている、1960年前後発売と思われ …
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