注 * 最新流行のナイジャPOPでさえ家内制手工業の域を出ない印刷ズレのボロ紙ジャケが圧倒的多数、通販の皆様におきましては、送られて来たナイジェリア盤のボロジャケ、中古盤のようなCDを見て激怒したりしないで下さいね、よろしくお願い致します !?(もちろん再生不可の際は交換 or ご返金応じますが…)ちなみに本ジャケ写(表)は、世界的大企業の配信サイトから勝手に頂戴しました。ので、綺麗ですが…(裏ジャケの方は当店の入荷品、版ずれビシッと決めてくれていますよ、押忍!乱視入ったかと思いましたよ)。
>こちら 2016年の作が16曲収録、で、この2018年新作の曲目クレジットは “1” からではなく “17” から始まり “30” で終わる全14曲(ほかボーナス、リミックス含む2曲収録の計16曲)なので、”About 30″ という謎めいたタイトルの意味は、”約30曲” ということかも知れません…もしくは、アデクンレ・ゴールドの誕生日は1987年1月28日ですから、その年齢は31歳(2018)、なので “About で 30” なのかも知れません?ま、どっちにしても、アバウトなタイトルだなと(通常、数字にこだわる人は何事にも細やかな性格と言われますが、この場合、いいタイトルが想い浮かばなかったと解すべきでしょうか?)。
って、どーでもイイことですが、で、さて、このセカンド・アルバム、前作の “アーバン・ハイライフ” 路線から、(幼い頃から Juju ばっかり聴いて来たというミュージシャン&グラフィック・デザイナーとしてのアデクンレらしく)もう一歩進んで、システマティックなビートに頼らずヨルバ系のリズム感にこだわりながらアフロビーツを敷衍、或いは、ナイジェリア社会の現在を汲み取った歌詞においてソングライティングの才をいっそう発揮、時にダンス音楽であることにも拘らず、カラフルなメロディーを盛り込んだ作、といった感じ?でしょうか…
その軽快、力を抜いた歌い口は相変わらず Juju& High Life テイストですが、シェウン・クティをゲストにアフロビートを演じたり、フレイヴァーをゲストにイボ系ビートで歌い合ったり、あるいは、フォーキーと言ってもイイようなギター弾き語り風ミディアム・スロー or バラードもありという構成で、アーバン・ハイライフと呼ばれるヨルバ系 Juju & High Life 路線は踏襲しつつも、より自由闊達な展開と聞こえます。
ま、何にしても “ナイジャポップ / アフロビーツ” シーンの中、やっぱりコイツはワカッてるよな、と思わせる気の利いた曲が並んでいるこの新作、>シミやアラミド(=Aramide ダウンロードのみ?)、>フレイヴァーや>イェミ姉さんとともに当店的には一番期待していたアデクンレ・ゴールドが、その期待に応えてくれた満を持してのセカンド・アルバムであることは確か。
そしてもう1点、「ナイジャPOPは全体的に音質が悪い、が、現地の再生環境を鑑みれば仕方のないことか…」by 森田潤さんが常々指摘されて来たことですが(同感せざるを得ない部分が多いことも確か)、少なくとも当店の劣悪な再生環境を持ってしても、このアデクンレのセカンド、なかなか音の抜け具合良しと感じています。森田さん、お試しあれ、