ALAN STIVELL / REFLETS

1971年のアラン・スティヴェル、初作のアナログ復刻盤です。
仏ブルターニュのケルティック・ハープの名手であり、歌い手、ソングライターとして、長らく活動して来たケルト系音楽家(現在88歳、2018年まではアルバムを出し続けていました)、であることは有名です。が、この1970年の歌い手としての初作、個人的に初めて接したケルト系音楽、というか欧州のトラッド・ミュージックとして、思い出深いものがあります。
月夜の浜辺で蓬髪を潮風になびかせ、古風なケルティック・ハープを爪弾くそのモノクロ・ジャケを、中古レコード屋で手にした高校生だった自分は、内容を聴くまでもなく、よし、オレも、こういう男になろうと、何にもわからないなりに唐突に、そう決意したものです。
もちろん、そんな意味不明な決意は一過性のもので、トールキンやルイスや、ちょっと違うかも知れませんが、Aランサム、Kグレアムを愛読してた小学生であった自分の、ムーミンにはムカつくけど、スナフキンはイイよなあ、とか、その程度の勘違いから生じたトラッド系吟遊詩人願望は、ほどなく黒人ブルースに出会い、速攻冷めてしまったのでした。
けれど、そんな、軽佻浮薄なトラッド熱が冷めてから後も、このアルバムはたまに聴きました…。
今でも自分が長髪で、髪をゴムでとめたりしているのは、このアラン・スティヴェルとか、ジェスロ・タルのイアン・アンダーソンの影響じゃないかと、ひょっと考えたりもします。って、違うかも知れませんが、

A1 Reflets (A. Stivell)
A2 Suite Des Montagnes – Trad.
A3 Marig Ar Pollanton – Breton Trad.
A4 Broceliande (A. Stivell)
A5 Son Ar Chistr -Breton Trad.
B1 Sally Free And Easy ( Cyril Tawney) 3:20
B2 Suite Irlandaise -Irish Trad.
B3 Sil Vestrig – Breton Trad. 3:03
B4 Tenval An Deiz – Breton 19th Century Trad.
B5 Je Suis Né Au Milieu De La Mer (Jef Le Penven, J.P. Kalloc’h)

Pressed By – C.I.D.I.S. Louviers
Printed By – C.I.D.I.S. Louviers
Lacquer Cut At – C.I.D.I.S. Louviers
Arranged By – A. Stivell (tracks: A2, A3, A5 to B5)
Banjo – Steve Waring
Bass Guitar – Marc Thomas
Cello – Hubert Varron
Choir – Choeurs De Ker-Vreizh
Conductor/Choir– Danièle Licari
Double Bass – Marc Migiani
Electric Guitar – Youenn Robineau
Electric Organ – Gilbert Cascales, Roger Mason
Fiddle – Philippe Fromont
Percussion – Bernard Luba, Gilles Robineau, Loeiz Roujon, Yann-Fanch Le Merdy
Photography By – Claude Delorme, Korantin-Kéo
Producer – Franck Giboni
Sleeve Notes – Alan Stivell, Jacques Vassal
Twelve-String Guitar – Alan Guillou

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