Composed by THEMIS KARAMOURATIDIS
Lyrics by LIZETA KALIMERI, ODISSEAS IOANNOU, MARIA DJORDJAKI
ヴェテラン女性歌手、メリーナ・カナの久しぶりの新譜ですね!>こちら、ややもってインディー・ロックっぽい作風?に挑戦した14年作以来ということになるでしょう。ナターサ・ボフィリウをデビュー時から現在までサポートしている音楽家、セミス・カラムラティディスが全曲作曲編曲したアルバムで、メリーナ・カナの妹、リゼッタ・カリメリも作詞で参加しています。
ま、もともと若々しい感じはあんまりありませんでしたが、歳取りましたねえ…(って、わたしより8っつも若いんですが)。それはともかく、若き日は文学研究に打ち込んでいたメリーナ・カナ、ニコス・パパゾグルーやスタブロス・コイオムジスといった同郷テッサロニキの音楽家達と出会い、その後押しもあって、1980年代後半に歌手デビュー、91年にファーストをリリース、共作も含めてですが、既に27作目(本人名義では16作目)となる新作アルバムになります。
で、いかにもセミス・カラムラティディスっぽい(ナターサ・ボフィリウが歌ってもおかしくないような)エデフノ感覚の曲調が並んでいるわけですが、アレンジはやや抑えめ、メリーナ・カナの飾らない落ち着いた歌いぶりに合わせた雰囲気。けれども、前作からの流れでしょうか、多少ロックぽい曲があったり、打ち込み歌謡なんかもあり。が、全体としては、抑えの効いた大人っぽい仕上がりです。
もともと、メリーナ・カナは老成した、ややトーンの低い歌い口でしたが、いっそう、深みある、時には枯れた風合いさえ感じさせる、まさに人生の晩秋応援歌といった風情? いっしょに歳をとって来たファンであるところの、酸いも甘いも噛み分ける皆さんにおきましては、例えば一人で過ごす夕暮れ時とかに、グラスを傾けるなどして、じっくり聴いていただきたい1枚です。
それにしても8年ぶり、ヴェテランとして一番脂が乗っている時期の、このブランク、何かあったんでしょうかね?と、調べてみると、17年頃から、配信やダウンロードのみですが、シングルを何曲か発表しているし、あるいは、中堅ニコラス・テルジスとの共演作(4曲EP)とかも吹き込んでいたのでした。
1 ΣΠΙΘΑ 03.49
2 ΟΤΑΝ ΤΕΛΕΙΩΝΕΙ ΑΛΛΗ ΜΙΑ ΜΕΡΑ 04.06
3 ΜΗ ΜΕ ΒΟΗΘΑΣ 03.31
4 ΤΟ ΑΓΡΙΜΙ 03.32
5 ΚΛΕΙΣΕ ΤΑ ΜΑΤΙΑ ΚΑΙ ΘΥΜΗΣΟΥ 03.35
6 ΜΟΝΗ ΜΟΥ 04.06
7 ΤΑ ΦΩΤΑ ΤΗΣ ΓΙΟΡΤΗΣ 02.56
8 ΤΟΥ ΟΝΕΙΡΟΥ Η ΠΑΡΑΖΑΛΗ 03.28
9 ΑΞΙΖΕΙ 02.53