MAR MAR AYE / BEL THU DWAY YUU THA LEI


マーマーイェーの新作、とのことです。へえ〜、本当かなあ?でも確かにジャケのお顔はミャンマーに帰国してからのお顔と存じます(サフラン革命に関わっていたマーマーイェーは、1998-2012年まで北米に滞在、昨年退任したテイン・セイン元大統領の認可を得て帰国)。少なくとも帰国後の作品であることは間違いないだろうし、>こちらの北米移住前の作と思われるCD作品 “THE PLEASANT MORNING SONGS”(カセット音源ではなし)と比べても、全体に歌声のトーンがかなり落ち着いたもの、音程もほんの少し低くなっていると感じられ、近年の作であること、納得できるかも知れません。

アーティスト Mar Mar Aye
タイトル Bel Thu Dway Yuu Tha Lei
タイトルの意味 Who are fools?
作曲家 Sein Maung Maint
ジャンル Karlapaw

上は現地買付けいただいた井口さんによる情報ですが(教えてもらわないとタイトル名もわかりませんから…諸々感謝!)、作曲家づきのアルバムというで、ジャンルは Karlapaw =カーラーボ、大衆歌謡一般を意味するそう。とはいえ、いわゆるミャンマー・タンズィンのような洋楽接ぎ木POPではなく、ココで展開されるマーマーイェーの音楽性はミャンマー古典音楽から発している感触なので、軽古典ぐらいの意味に取っていいかと思います(カーラーボという言葉、何となくまだ良くわかりませんが…)。
生ピアノでなくエレピ(たぶん YAMAHA)の演奏がまず印象的ですが、そこにベースの代わりといった具合に旋律打楽器のフクヨカな打音がリズムを刻み、フネー(チャルメラ)にかぶせるようにアルト・サックスが吹かれたり、浮遊感ある笛の音や擦弦楽器が背景で交わり、曲によってはシンセやエレキギター、ベースも聞こえるなど、それはそれで、なかなか心地良く(古典ほどに、リズムの変化や転調もなく、いわゆるミャンマー音楽的な序破急は控えめ)、そこに、マーマーイェーの歌声が、まるで海面近くで風を切る海鳥が舞うようにカーヴしながらも、しなやかに体勢を保った歌声を聞かせてくれる、そんな印象でしょうか。曲によってはこれまでになく力のこもった歌声も披露してくれます。
ま、実は個人的には、今もってよくわかっていないのですが、ミャンマー音楽における歌と演奏の不可解なバランスのあり方が、よくわからないなりに、この名歌手マーマーイェーの到達したヴェテランならではの境地を聴くことで、その力学的構造?が、なんとなく腑に落ちた、ような気もした本作…、常に動的、時にダイナミックでありながら、静かな心持ちが伝わって来る、不思議な音楽ですねえ、ホント。

やっと一曲だけ、収録曲を見つけました。この画像を使ったyoutube UPはいろいろありますが、この曲だけが、本作の収録曲でした。▽

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