いわゆる “ビルマの竪琴” サウンの名人にして作曲家、“ウー” インレー・ミン・マウン(1937-2001)による生前の名演コレクションです。〜20世紀最高の名手と言われたインレー・ミン・マウンですが、既に当方では、>こちらのUSフォークウィズ盤CDをご紹介させていただきました(参照のこと)。が、本盤はオール・インストということで、folkways 盤とは異なる方向性のアルバムかと。それで、ネット上をいろいろ探してみましたが、やっぱり相方の女性歌手、イー・イー・タンとの共演曲は youtube などにも出ているんですが、なかなかソロ演奏が見つからない。それに、本盤収録の演奏も、決して音がイイということはなく、どちらかというとボーナスで付いているDVD-Rの映像の方が音源となっているようで、ということはインレー・ミン・マウン、やっぱり通常は歌あってのサウン演奏を基本として来た人なのかも知れません。が、本盤の演奏、やっぱり凄いものがあります。その複雑なリズム感から湧き出る弦音のフレーズには、なんだかライ・クーダーと共演してもらいたいような雰囲気(ラグタイム?)もあったり、あきらかにインプロヴィゼーションに走っていると聞こえる曲、所謂ビルマの竪琴という楽器のイメージからはやや遠い奔放なライヴ演奏があったりもして、こもまた、貴重なCDかと。