PAUL SALEM / MADINATUNA

paul-salemアラブの誇る国際都市ベイルートからブラジル音楽を指向するアコースティック・フュージョン音楽家登場。ブラジルにはレバノンやシリア系の移民も多く(アサド兄弟なんてそのままの名前ですね)、ノルデスチとスーフィーのリズムは相通じる、なんて言ってる人もいますから、ベイルートの都会子がブラジル音楽やるのは何もおかしなことではないのですが、ブラジルの軽やかやメロディーをアラビア語で歌うってのは不思議なもんです。ウードやナイ、ダルブッカなどアラブ民俗楽器をフィーチャーしながらも、思ったほどのエグミもなくサラっと仕上げたアラビック・ブラジリアン。ちょっとミナスっぽい部分もあります。まあ野菜中心の薄いメシ食ってる日本人がボサノヴァやってるより、アラブ人とブラジル人は肉食同士で相容れるわけですからね。

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