JOHN NZENZE / ZILIPENDWA, AMINA TWIST

これは珍しいですね!ケニアはナイロビ1960年代初め頃のシングル録音集で、自らの音楽を“ツイスト”と称した1940年生まれのジョン・ンゼンゼの複刻CDです。50年代にジョージ・ムカビが生み出したアフリカン・ギター・サウンド=スクティの発展形と言えば言えるでしょう。実際、ムカビが録音に参加しているトラックもあります(ファンタの瓶が叩かれてリズムをつけています)。全体、ツイン・ギターが2フィンガー・ピッキングで交わり、軽い調子のデュエットが歌われ、そして拍子木や瓶、手拍子などがリズム取るだけの実にシンプル、飾らないスタイルですが、繊細可憐にしてジャイヴなノリ? 初期イースト・アフリカン・ギターの流れを汲んだノドカなヒップさがたまりませんね。この後、60年代後半のケニアには、旧ザイール / コンゴのミュージシャンが大挙して押しよせ、リンガラ系音楽が流行することになるわけですが、ケニアらしいドメスティックな初期POPの記録として、このジョン・ンゼンゼ録音集、貴重だと思います。ところでこのンゼンゼ、来日公演もしたことがあるそうですが、いつどこでコンサートがあったのか、まったく不明…。

なぜか、CDジャケに曲名表記がないので、
以下に記しておきます。

1 Angelike Twist
2 Amina Twist
3 Twist Ni Nzuri
4 Makarani
5 Kuowa Ni Kuzuri
6 Urafiki Nikishaowa
7 Veronika Mpenzi
8 Elizabeth Wangu
9 Esther Wacha Maringo
10 Jirani Wabaya
11 Newachopo Kajulu
12 Heshima Ya Zamani

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