Recorded 14/11/2015 in Anis Gras.
Meeting with the grec traditionnal singer Xanthoula Dakovanou : Jazz & Rebetiko
“Je dois mon corps à la terre noire, mon âme au messager des morts, et à mon amour je dois ma vie présente…” Roza Eskenazi (1890-1980)
「わたしの身体は黒い地球から、わたしの魂は死者の使いから、そして愛そのものから、わたしは、わたしの人生を間借りしている…」という(ような)、トルコからの帰還者たるスミルナ派レべーティカを代表する女性歌手、ローザ・エスケナージ(1890-1980)の残した言葉がこの作『地中海の女王』に掲げられています。
ユニット名 “ARBF” は ANTI RUBBER BRAIN FACTORYの略で、仏ベーシスト、ヨーラム・ロシリオ以下のメンバーによって、録音されたアルバム(kyの二人も参加しています)。
Yoram Rosilio: Bass, Direction, Arrangements – [chorus on 4]
Xanthoula Dakovanou : Vocals (1, 4, 5, 6, 8) – [chorus on 4]
Maki Nakano : Alto Sax, percussions – [chorus on 2, 4, 5]
Florent Dupuit : Tenor Sax, Flute, Piccolo, percussions – [chorus on 2, 3, 4]
Benoit Guenoun : Tenor Sax, Soprano Sax, flute, percussions – [chorus on 2, 4, 6]
Paul Wacrenier : Electric Piano, Vibes – [chorus on 4, 5, 8]
Stef Maurin : Guitar – [chorus on 3, 9]
Eric Dambrin : drums – [chorus on 6]
ギリシャとトルコの間で小アジア(アナトリア)をめぐって戦われた希土戦争(1919-1922)の結果、ギリシャ、トルコ両国間で行われた住民交換(ギリシャのムスリムとトルコの正教徒の交換)の結果、スミルナ(イズミール)から帰還した約25万人のトルコ生まれのギリシャ人の音楽が、20世紀ギリシャ歌謡の根幹に流れ込んだことは有名。
そうしたことが、このアルバムの音楽内容にどう関係しているのか、それは推して測るべし(って、わたしには、よくわかりませんが、よくわからないなりに面白い、ですね)。