インドネシア/ プルティウィ・レーベルからの新作は現代クロンチョン界を牽引する熟女歌手達〜テティ・スパンガット、マミエッ・プラシトリスミ、そして>2013年の前作が当店でも大好評だったトゥティ・マルヤティの3人によるユニット〜頭文字を取って “TTM” の新譜になります。3人のヴェテラン・クロンチョン女性歌手達が、逆光の中、クバヤをピッチリ着こなした後ろ姿のジャケが、まずイイですね。このユニットではおそらく3作目、3年振りとなるこの新作ですが、前作同様、深みある歌唱で往年のクロンチョン名曲の数々を歌い上げてくれます。涼やかでいて、決してアッサリとはしていない、キメの細かい情のこもった歌い口を代わる代わるソロで聞かせて実に優雅、艷やかです。3人での共演曲は2曲、他はそれぞれ3、4曲ずつ交代でソロの歌声を聞かせてくれます。ちょっと斬新なアレンジも聞かせるクロンチョン・ギターほかの伴奏もトラッドでいてナカナカ斬新なタッチ、練り上げられていますねえ!オススメできます。
P.S. レコオヤジさん情報〜インドネシアTV番組 “グビャール・クロンチョン” の音楽監督にしてバッキングを務めるクロンチョン〜POPジャワ系音楽家、ココ・トールがアレンジャー&作曲で参加しているところも、要注目とのことです。
故きインドネシア音楽を温ね、新しきクロンチョンを知る
オーセンティックと、21世紀らしい先進性を併せ持つユニット!
TTMはいずれも高い歌唱力を持つ三人のインドネシア人女性歌手、トゥティ・マルヤティ、テティ・スパンガット、マミエック・プラシトレスミの名前の頭文字を取って名付けられたクロンチョン・ヴォーカル・ユニット。各自ソロとして活躍してきた彼女たちがユニットを結成したのは2009年。そして三枚目のアルバムとして2014年に本国で発表したのが本作だ。ここでは古くから親しまれてきたスタンダード曲だけでなく新作のクロンチョンも収録。伝統色が濃厚なイメージを持たれがちな音楽だが、彼女たちは従来のクロンチョンではまず聴くことができないヴォーカル・ハーモニゼイションを取り入れるなど、先進性のあるアレンジをここに施し、新たな方向性を示唆する。 (メーカーインフォより)
1. ひとつだけ
2. スマランのリズム
3. 夜の旋律
4. 狂った時代
5. 国の魂の歌
6. 落ち着きのないわたし
7. 私の気持ちを表現して
8. クロンチョンの踊り
9. がっかりのスタンブル
10. スラバヤのスウィング
11. 国境のジャスミン
12. 少女を思いて