様々な出身地の女性たちが世界中の歌を愉快に楽しくポリフォニー・コーラス化!
ドイツ、ロシア、ポーランド、スロベニア…。多様なルーツを持つ8人の女性によって結成されたツァチケン。世界中の伝承歌を騒々しく、楽しくアレンジして聴かせるポリフォニー・コーラス・グループの初作をサンビーニャ・インポートでご紹介致します。
ツァチケンは8人の女性によって2005年にドイツで結成されました。彼女達の出身地はドイツが中心ですが、ロシア、ポーランド、スロヴェニア出身のメンバーを含んでおり、多彩な文化的背景を持つグループとなっています。現地のワールド/フォーク系フェスティヴァルなどに出演し活動してゆく中で、ケルンのワールド・ミュージック・シーンの先鋭的なミュージシャン達をサポートに付け、ラディカルでポップな音楽性を築き上げてきました。
この初のフル・アルバムのタイトル『キシュケシュ』は、中世にドイツ南部〜スイスでユダヤ系の盗賊や芸人の間で話されたロトヴェルシュ語で「サウンド」の意。その着想のセンスからも相当の曲者っぷりが判りますが、本作には彼女非常に幅広い地域から集められた楽曲が取り上げられており、びっくりさせてくれます。メンバーの出身地ドイツ、ロシア、周辺国のイタリア、スコットランド、ベルギー、「ポリフォニー・コーラスと言えば」のブルガリア、グルジア、更にイスラエル、マダガスカル、トルコ、エチオピア、果てはナッシュヴィルのカントリー・ナンバーまで。節操ない、とも言えてしまう選曲は世界中の音楽を聴き、気に入ったものは何でも歌う、という彼女達の活動姿勢を反映しています。伴奏を担当するバンドの演奏もほどよくエキゾチックに、主役のヴォーカルを邪魔せぬ加減にいい味を出しています。
コーラス・グループとしてのテクニックや和声の複雑さなどは正直言ってさほど求めてはいけませんが、おそらく彼女達がそういったことよりも重視しているのは親しみやすさや楽しさ。<恥ずかしがらずに、大声で、カジュアルに! >をモットーに掲げているだけあり、何より楽しそうで、聴いてるこちらも嬉しくなってくるアルバム。世界中の音楽を聴くこと、そして歌うことの楽しさを教えてくれる作品です。(インポーター資料から)