MARIZA / TERRA

ポルトガル/ファド若手女性歌手、マリーザの08年作です。ギターラ&ギター、ウッドベース、そしてカホーンやブラシ・ドラム ほか、簡潔なパーカッション、曲によってはミュート・トランペットやピアノも加わり、シンプルな中にも、ジャズやラテンの要素をさり気なく取り込み、これ までのファドにはなかった表現というものを演出したバックが秀逸です。そんなバックに応えて、淡々と …

続きを読む>

ANA MOURA / ACONTECEU

リスボンのファド・ハウスで歌い続けて来た若手女性歌手、セカンド・アルバム2004年作の2CDを1CDにまとめた2011年の再発盤です(収録時間は変わらず)。以前のオリジナルは1枚目が “À Porta Do Fado” つまり「ファドの扉」、2枚目が “Dentro De Casa” 「館の中」と分けられていま …

続きを読む>

MAFALDA ARNOUTH / DIARIO

欧州での人気は高かったものの、なかなか日本のファンまで、その歌声が届かなかったポルトガルの若手ファド女性歌手=マ ファルダ・アルナス新作です。どちらかと言えば、流れるような歌い口で、柔和な表情のファドを歌って来た彼女ですが、このセルフ・プロデュースの新作で一 皮むけた感じです。ファドっぽいクセのある発声が、コブシ使いのメリハリを強調し、存在感のある歌声を聞か …

続きを読む>

DONA ROSA / ALMA LIVRE

4才で失明してから、永らく大道で歌い、生きて来たポルトガルのファド女性歌手ドナ・ローザの新作です。今作ではリスボンらしいファドはちょっと少なめ、 インスト数曲(もちろん、あの独特なトライアングルもフィーチュアー)含め、ローカルな雰囲気のフォークロア、あるいはコインブラ派のファドや古楽風のナ ンバー等々、多彩なアルバムとなっています。ファドにとどまらず、ポルト …

続きを読む>

DULCE PONTES / MOMENTOS

  ドゥルス・ポンテスの活動20周年を記念したライヴ&スタジオ2枚組。マドリッド、ミラノ、ポルト、アテネ他での08-09年ライヴ音源に、スタジオ録音という構成〜斬新なアレンジで自曲カヴァー再録〜ファドに限らないドゥルス・ポンテスの歌い手としての懐深さを提示。

続きを読む>

V.A. / FADO BY THE GREAT VOICES

聴き応え充分の全25曲でつづるファド黄金時代のスターたち 1954年に〈女王〉アマリア・ロドリゲスがフランス映画に出演し、56年にオランピアで公演、そしてその翌年にその音源の発売と、50年代を 駆け抜けていった。そのように国際舞台にファドを引き上げると、ポルトガル本国では公共ラジオ局でファド番組がスタートし、やがてテレビにファド歌手が出 演すると、ファド・シ …

続きを読む>

JOANA AMENDOEIRA / OLHOS GAROTOS

1998年に残したデビュー・アルバム/ジョアナはまだ16歳、それでいながら伝統ファドのコブシをしっかり回して懸命に歌うその歌声は、ウイウイしく、 いじらしさすら感じさせます。16歳の少女がファドのレコードを吹き込んだのはファドの歴史上はじめてのことだったそうです。 なので、これはファド史上、もっともウイウイしい歌声が楽しめるアルバムということになるわけですね …

続きを読む>

MARIA TERESA DE NORONHA / FADO ANTIGO

20世紀後半、唯一アマリア・ロドリゲスのライヴァルと目されたファド歌手、マリア・テレーザ・デ・ノローニャ(1918-1998)~と言っても、当時、日本ではほぼ無名に近い女性歌手でした。それというのも、70年代半ばに早々に引退してしまったからでしょうか。というのも、中世ポルトガル王家の末裔につながる伯爵夫人 だったそうですから、何が何でも歌う、みたいな歌手とし …

続きを読む>

AMALIA RODRIGUES / (1958)

“女王”アマリア・ロドリゲスの幻のファースト・オリジナル・アルバムがついに再発! ポルトガル音楽ファドの女王と言えば、ご存知アマリア・ロドリゲス(1920―99)。本作は1958年にフランス・コロンビアからリリースされ た彼女の初めてのオリジナル・アルバム(当時は12インチLP)で、これまでCDリリースされてこなかった幻の作品だ。しかもシングル盤を寄せ集めた …

続きを読む>

JOANA AMENDOEIRA / A FLOR DA PELE

アマリア・ロドリゲス亡き後のファドの伝統を受け継ぐ最右翼=歌姫ジョアナ・アメンドエイラの早くもデビュー5作目にあたる新作です。とはいえ未だ24 歳、瑞々しく新鮮な歌い口はそのままですが、加えて、さすがに5作目というキャリアに裏打ちされた自信に溢れた歌声も聞こえる充実作となりました。演奏陣 も、単に伴奏するだけでなく作曲でも活躍、才人たちが集合しました。また、 …

続きを読む>

JOANA AMENDOEIRA / AMOR MAIS PERFEITO, Toributo A Jose Fontes Rocha

>こちらで紹介されていました(無断リンクいつもすみません!)。なかなか入荷しませんでした。が、>ライスからの国内リリースも決まっていますが、一足先に輸入盤を売らせていただきましょう。で、…なるほどなあ、王道です。アマリア・ロドリゲスの伴奏をつとめたギターラ奏者、故ジョゼー・フォンテス・ローシャのトリビュート作品ということで、やっぱりアマリアの後継 …

続きを読む>

FERNANDO PESSOA / O FADO E ALMA PORTUGUESA

未発表曲6曲収録! 現在のファド・シーンにおける重要シンガーたちが国民的作家をうたう フェルナンド・ペソア(1888~1935)は、ポルトガルの紙幣にもなった国民的作家。日本でもその訳書が何冊も刊行されている。そんなペソアの詩は、90年代以降に登場した新世代がこぞって取り上げ、現在ではファドに欠かせない詩人となった。本作ではジョアナ・アメンドエイラ、アナ・ラ …

続きを読む>

ANA MOURA / GUARDA-ME A VIDA NA MAO

アマリア・ロドリゲスの歌に出会いファドを志し、リスボンのファド・ハウスで歌い続けて来たというアナ・モウラ嬢、03年のファースト・アルバムがコレ。ちょっと鼻にかかったようなアンニュイな発声ですが、なるほどジョルジ・フェルナンド肝入り、クリスチーナ・ブランコに続いて、ユーロ・デビューとあいなりました。ギターラ&ヴィオラン、ベース・ヴィオランのみのバックで、どこか …

続きを読む>

CARLOS DO CARMO / FADO E AMOR

〈ファド界のドン〉カルロス・ド・カルモと若手~中堅の人気ファド歌手らが一堂に会した豪華なデュエット・アルバム! 63年にデビュー、長年ファド・シーンで活躍してきた〈ファド界のドン〉ことカルロス・ド・カルモが、そのデビュー50周年を記念して豪華なアルバムを発表した。なんと現在のシーンで活躍する若手~中堅の人気ファド歌手らとのデュエット曲を収録したのが本作で、ア …

続きを読む>

go top