★サローキ・アーギ / 天の喜び、地の祝福
●カトリックが70%弱、プロテスタントは25%のハンガリーでは、クリスマスは重要な行事です。サローキ・アーギもミュージシャンたちも子供の頃から教会では敬虔な気持ちになり、その後の家族での夕食やプレゼントと、クリスマスを楽しく過ごしたそうです。
●本作は1曲のみバッハの曲ですが、それ以外はすべてハンガリーで古くから歌い継がれてきたクリスマス・ソング。選曲になやんだというサローキ・アーギですが、最終的には「子供の頃におばあちゃんの家、教会、学校で聞いたり歌ったりした曲」から選んだそうです。
●本作はこれまでのサローキ・アーギの作品中でも最も深淵な雰囲気を湛えたものとなっています。それは、アルバムのテーマもさることながら、ルカーチ・ミクローシュのツィンバロムや管セクションの室内楽的な響きが大きく貢献している思われます。そんなサウンドを得て、サローキ・アーギの清らかな声(時に多重録音による和声も使いながら)が今まで以上に印象的に響くアルバムです。
●「このアルバムを聞いて、単にハンガリーのクリスマスの音楽としてだけでなく、何かしら新しいもの、祝うべきこと、輝くものを連想してもらえたら、世の中を少しでも明るい光で照らすことが出来るかもしれないと願っています」by サローキ・アーギ
△参考
1. Dicsoseg Mennyben az Istennek 天の神に栄光を
2. O, gyonyoruszep titokzatos ej ああ、美しく神秘的な夜
3. Orvendezzunk 喜びましょう
4. Betlehem varosba ベツレヘムにて
5. Hadd zengjen enekszo 歌を広げましょう
6. Karacsony estejen クリスマス・イブ
7. A szeleknek szeles szarnyan 風の翼
8. Uristennek szent fia 聖なる神の息子
9. Kelj fel, kereszteny lelek 目覚めよ、クリスチャンの魂
10. Regoles レグリーシュ
11. Mennybol jovok most hozzatok 今、天からあなたの元へ
12. Mennybol az angyal 天使
13. Megzendult az enek 鳴り響く歌声
14. Ujesztendo, vigsagszerzo 喜びの新年
メンバー:
<サローキ・アーギについて>
ハンガリーを代表するコンテンポラリー派トラッド・フォーク・バンド「マカーム」や、ロマ系ツィンバロム第一人者バログ・カールマーンとの共演、ジプシー・ミクスチャー・ブラスの「ベシュ・オ・ドロム」のヴォーカリストとしての参加などを経て、ソロ歌手としてのキャリアを重ね、ハンガリーを代表する超美形の実力派女性ヴォーカリストとなったのが、サローキ・アーギです。
2006年発表のソロ作『ラメント』は、その年のベスト・ハンガリアン・ジャズ賞を獲得。トラッドをジャズ的手法を用いながら再生し、サローキ独自のトラッド・ジャズが評価を受けました。その後も、トラッドを探求したり、自国の著名な詩人たちの詩をもとに音楽をつけたり、子供のための音楽を製作するなど、多面的な活動をしてきました。2008年には、“ハンガリーのマレーネ・デートリッヒ”といわれる往年の女優、歌手Katalin Karady(カタリン・カラーディ)の楽曲をジャズ・テイストで料理したアルバム『想い焦がれて~カラーディ歌集~』が、日本でも大ヒットし、ワールド・ミュージック、ヨーロッパ・トラッドのファンばかりでなく、ジャズ・ファン、女性ヴォーカル・ファンにも注目されることとなりました。また、2014年年末に刊行された『中央ヨーロッパ 現在進行形ミュージックシーン・でぅスクガイド』で“中欧音楽のキーパーソンたち”の1人として大きく取り上げられています。
そして、遂にこの春来日(2015年5月24日@コットンクラブ)が決定!
(以上、メーカーインフォより)