サダトです。イラン人の両親のもとドイツで育ち、1974年、未だ若くして日本へ渡り剣道を学び、程なくして音楽活動を開始。後年、欧州盤CDディストリビューター “POP BIZ” 社主もつとめたサキソフォニスト=ソーラブ・サダトが、08年に突然NYへ移住してから4年~その4年間の成果がここに届きました。
現在、オーネット・コールマンとリハを重ねているというサダトですから、このユニット、ソサラも即興演奏主体、いわゆるワールドミュージック・ファンには馴染みの薄い傾向のCDかも知れません。が、彼はサリフ・ケイタの北米ライヴのゲストでもあり、ジャジューカとの共演も経験しています。加えて、彼のバンドにはセネガルのサバール&タマ奏者、トルコのウード&サズ奏者、あるいはドイツ人キーボードほか、さまざまな国のミュージシャンが参加しています。
また、サダトの奏でるサックスは、彼の国の音楽に親しんでいる方なら、どこか、やっぱりイラン音楽のトーンというものを感じさせるんじゃないでしょうか?
決して激することなく、時にゆるやかに音数少なく、あるいは時にメロディック、ムーディー、そして時に饒舌にリズムに呼応し奏でられます。加えて、アジテーションとも、シアトリカルなアクトとも、ポエットリーディングとも聞こえるサダト自身のヴォイス〜ヴォーカルも随所に聞こえます。
ダブ、ローファイなエレクトロ・サウンドやパンキッシュなギター、イラン民主化運動のデモ・シーン、あるいは日本の演歌、クレズマー、アラブの旋法等々も加わり、曲ごとの変化も聞かせます。そんな音の数々が“NU WORLD TRASH” として響く仕掛け。~それがたぶんソサラです。それは、いかにも、イラン国籍でありながら、イラン入国を拒否されるという、アナーキーな愛国者?~コスモポリットなサダトの立場が反映されているのかも知れません。

LOGA RAMIN TORKIAN / MEHRAAB
HOSSEIN ALIZADEH, HAMAYAVAN ENSEMBLE / BIRTHPLACE OF EARTH
GOOGOOSH / LOVE SONGS
ORCHESTRE NATIONAL DE BARBES / POULINA