SALOMÃO SOARES, VANESSA MORENO / YATRA-TÁ

★ヴァネッサ・モレーノ&サロマォン・ソアレス / ヤトラ・ター

サンパウロはノーヴォス・コンポジトーレス(新しい作曲家たち) のシーンから、ベース奏者フィ・マロスティカとの類稀なる奇跡のデュオ作「Vem Ver」で現れた女性シンガー、ヴァネッサ・モレーノ。2021年6月には声とギター、ボイス・パーカッションから成る完全ソロのアルバム「センチード」を発売。コロナ検疫下のブラジルでSNSにほぼ毎日、ミュージシャンとのオンライン・セッションや、弾き語りの映像をアップし、着実に音楽ファンの心の支えとなってまいりました。一方サロマォン・ソアレスは著名なアコーディオン奏者トニーニョ・フェハグッチとのデュオ作に始まり、パウロ・アルメイダ(drs)とチアゴ・アルヴィス(b)を従えた自身のトリオでの作品、そしてヴァネッサ・モレーノとの色鮮やかなデュオ一作目「Chão de flutuar」(2019)、ヴァネッサとミカエル・ピポキーニャ(b) を伴ったスイス・ルガーノを始めとした欧州ツアーを敢行、モントルー・ジャズ・フェスティヴァルでのピアノ・コンクール・ファイナリストであり、ミナス・ジェライスでのサヴァッシ・フェスティヴァルで新しい才能に贈られる賞を授与するなど、国内外で評価の高まるジャズ・ピアノ奏者です。二人のデュオの通算2作目となる本作の先行シングル”Yatra-Tá”が2021年12月にデジタル配信されるや否や、衝撃ノックアウトされる人が続出。このタイトル・トラックは、ブラジルの女性ジャズ音楽家タニア・マリアが1981年に発表したアルバム『Piquant』の収録曲で、サンスクリット語で【変革の旅】を意味します。この言葉の意味を噛み締めるように選出されたレパートリーへは、静けさを携えた現代のブラジル音楽には欠かせない存在となっているモニカ・サウマーゾとヘナート・ブラスの両巨頭がゲスト参加しており、A.C.ジョビン=シコ・ブアルキ=ヴィニシウス・ヂ・モライスやジョイスのボサ・ノヴァ佳曲が持つ繊細な詩的エッセンス、ミルトン・ナシメントやロー・ボルジス、ミナスの音楽家たちの作った叙情的なメロディーとハーモニー、これらを幾つもの画期的な発想と磨き上げたスキルで鮮やかに体現するほか、サロマォンが多大な影響を受けたエルメート・パスコアルの独創性や、ヴァネッサが映像配信でカヴァーする頻度の高いジャヴァンのダイナミズムというのも織り込みながら繰り広げる、声とピアノの一大ブラジル・スペクタクル。ブラジル音楽の歴史に刻まれた佳曲たちを斬新な切り口で解釈し、聴くものをアッと驚かせる刮目の内容となっています。(メーカーインフォより)

01 Yatra -Tá (Tânia Maria)
02 Testamento _ part. Mônica Salmaso (Milton Nascimento_Nelson Angelo)
03 Misterios (Joyce_Mauricio Maestro)
04 De Sabado Pra Dominguinhos (Hermeto Pascoal)
05 Milagreiro (Djavan)
06 Vida Do Viajante _ part. Renato Braz (Luiz Gonzaga_Herve Cordovil)
07 Beiral (Djavan)
08 Olha Maria (Tom Jobim_ChicoBuarque_Vinicius de Moraes)
09 Vicente Chegou (Salomão Soares)
10 Para Lennon e McCartney (Fernando Brant_Marcio Borges_Lô Borges)
11 Leao Do Norte (Lenine_Paulo Cesar Pinheiro)


go top