PAULO FLORES / KANDONGUEIRO VOADOR


この通産15作目、前2016年作がトロピカルでダンサブルな雰囲気だとしたら、じっくり聞かせてジワジワと染みるセンバ、やがて身体が動き出す1時間弱、という概要でしょうか? 実際、センバのコタス(オールドタイマー)の音楽性を想わせる渋い曲から始まって、裏町のサンバ風やカボ・ヴェルデ〜モルナ風バラード、しだいにミディアムなセンバ、ミディアム・アップな曲へと移ろう曲の並びにもなっています。クラリネットやフルート、生ギターの曲から、エレキギター、エレピ使いの曲へ、そして後半、ハギレの良い金管群も交わり、ヘヴィーなベースがウネリだし、ラスト前にはゲストラッパーも加わったハードボイルドなセンバも飛び出し!? そしてラストは、エレクトロ音とアコースティックな弦楽器フレイズが交差するクドゥロともセンバともつかない曲で終わっています。よくできたアルバムです。そう、でも、聴き終わってみれば、ちょっと、パウロ・フローレスの、波に洗われ、風に吹かれているような哀愁ヴォイスが、響いて残る感じ、イイじゃないですか、この新作も!
>★無断リンクすみません!

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