PAULO FLORES / IN DEPENDENCIA


アンゴラ・モダン・ミュージックの父、テタ・ランドの1975年のアンゴラ独立記念アルバム  “INDEPENDENCIA” から46年、現在のアンゴラを代表する自作自演歌手、パウロ・フローレスによる同タイトル “アンゴラ独立45周年記念アルバム” となりました(ちなみに、見かけはともかく、フローレスは未だ48歳、15歳でアルバムデビューという早熟でしたが…、南欧〜ラテン圏では40周年より45周年、50周年より55周年といった具合に、5の付く数字で区切り、祝うことがフツーだそう)。INの下に、DEPENDENCIA (依存)とあるところが、一筋縄ではないフローレスの人柄が漂っていますね…。コレまでのフローレスの音楽性の、様々な傾向を集大成したような内容で、曲ごとに変わるアレンジの変化が、すべてこの人らしいセンバの感覚につながっています。素晴らしい!
それぞれの曲の歌詞の意味はともかく、そして、南米への奴隷供給を強いられた植民地時代を想わせるような、あるいは、第二次大戦後、75年まで続いた長い独立闘争&戦争、その後、02年まで続いた内戦という悲惨な過去を想わせるような、女性像のイラスト・ジャケの意味もともかく、あるいはダイアモンドや石油による急速な経済発展と貧富の差の拡大もともかく、そうしたアンゴラという国の音楽の根幹にあるセンバにおいて、アンゴラが至った今を歌うような、清濁併せ呑みながらも、独立45周年をとりあえず、条件つきで祝福?するような曲の並びが、ともあれ素晴らしい!
同じくポルトガル語圏アフリカのパートナー、ギニアビサウのSSW、マネーカス・コスタ(1967-)、前作2020年のアルバムをともに作り上げたアンゴラの若手ラッパー、プロディージョや、新作が待たれるセンバの後輩、ユリ・ダ・クーニャ(1980 -)といった信頼のおける共演者の歌い口も、素晴らしい!
というわけで、アンゴラから届いた今年最高のアルバムであることは確かでしょうね(って、まだわかりませんが)、オススメします!
とにもかくにも、これまで、特にフローレスを聞いたことのない方々、変幻自在に表出されるセンバのリズムと哀愁のメロ、細部にこそ宿る歌声と器楽の瑞々しい響き、一度、お試し下さい!
>こちらで紹介されました(無断リンク陳謝&感謝)!

1 Heróis da Foto
2 Bem-Vindo
3 Semba Original  
4 Si Bu Sta Dianti na Luta – Xica Feia (feat. Manecas Costa) 
5 Jeito Alegre de Chorar
6 Amanhã – 11 de Novembro (feat. Prodigio & Yuri da Cunha)
7 Njila ia Dikanga (feat. Yuri da Cunha)
8 Independência
9 Esse País
10 Roda Despedida de Semba

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