ニコス・パパゾグル(1948-2011)~生涯6枚のソロ・アルバム(うち1枚のライヴ)と幾つかの共作アルバムしかリリースしませんでしたが、地味ながらイイ音楽家でした。大都市でのライヴよりも、小さな島々や内陸の村々でライヴをすることを好み、古いディモーティカやレべーティカ、ニシオーティカに材を求めた自作曲を、バグラマーで弾き語りながら、ギリシャをくまなくまわったというシンガーソングライターでした。また、エンジニア / ミキサーでもあり、多くのインディー盤制作にも携わり、もちろんプロデューサーとして、後進の若手歌手をフォロー、映画サントラ盤も吹き込みました。そんなニコス・パパゾグルーの本作~1990年のソロ3作目、当方としては最高傑作だと信じています。07年にリマスター&デジパックCDとして発売されたものの、すぐに品切れとなっていましたが、紙ジャケ廉価盤で発売されました。バグラマ&ブズーキ&ベンディール&ダルブッカ&ネイ(曲によってピアノ)のみのシンプルなバックで、ギリシャの歌心のコアのようなものをフォーキーなムードの中に感じさせてくれます。ブッキラボーで飾りなく、やる気のなさそうな歌声ですが、やみつきになります。オススメできます(当店カウンター前に飾ってある、あのLPのオリジナル復刻CDです。レコオヤジさんは寿司職人系音楽家?と勘違いしていましたが…)。
Arranged, Conductor, Engineer, Producer – Níkos Papázoglou
Bass – Ioánnis Kolovós
Bouzouki – Stávros Ziógas Bouzouki,
Baglama, Oud, Lute – Manólis Páppos
Finger Cymbals (Zília) – Anastasía Florá
Darbuka – Aléxis Boulgourtzís
Guitar – Sokrátis Málamas
Ney – Ioánnis Kaïmákis
Piano – Vasílis Kafoúros
*特に問題のないリマスター / デジパックの中古盤です(ジャケ写向かって左)¥2200
▽全曲聴けます。