NARCISSE BOUCARD / LE DELIRE DE NARCISSE

narcisse>こちらで紹介されています(陳謝&感謝!)グアドループのアコーディオン奏者によるカドリーユ・アルバムです。もともとは、18世紀頃、フランスで流行した男女四人のスクエア・ダンスだったよーですが、それがカリブ海に渡るともちろん、アフリカ経由のリズム感もさまざまに加味されて、いかにも野趣香るコロニアル風のペア・ダンスとなって行くわけですね。そんな伝統を継ぎながらも、ビギンやハイチのコンパも演ったりして、風通しのいい(BUNBONIさん仰せのとおりPOPな)伝統風味アルバムを届けてくれたのが、このナルシス・ブカール。なんだか、楽器編成を見ると太鼓に混じってトライアングルなんかも入っていたりするアコーディオン・ミュージックということで、ブラジル北東部のフォッホーみない雰囲気も漂ってます。ま、ブラジル北東部というと古くは南フランスあたりの音楽とも繋がりがあったようですから、ま、どっかしら似たような成立過程があったかも知れません…、全くの空想的余談ですが。
とにもかくにも、このナルシス・ブカールの演奏、そのアコーディオン、浮き立つようなクロスリズムの中から軽快にメロディーを紡ぐそのプレイ、なかなかイイ感じで、カリブ系ムラート(クレオール)のダンス音楽としても、こんなにリラックスして楽しめるアルバム、そうそう出会えないんじゃないかと。お見逃しなく!

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