チリ出身女性歌手ながら、メキシコを拠点に活躍。ナタリア・ラフォルカデからの影響を自ら認めているようですが、確かにこの2021年作、ソングライティングから歌い口まで、これまでになくナタリア嬢路線に沿ったアルバムでしょうね…。同じく2021年5月の作>こちら “SEIS” は、その道のスター男声&人気クンビア楽団も迎え、マリアッチ、ランチェーラから、バンダ&クンビア・メヒカナに特化したディープに伝統ラテンの美意識を強調した内容でしたが(歌い口もこの人の2面性を象徴するがごとく、グッとコブシに力のこめ、ラティーナの情念をダイレクトに感じさせる熱唱スタイルも聞かせてもいました。が、どこか、ミスティックな作でしたが)、その後、半年もしないうちにリリースしたこの新作では、ナタリア嬢に近いロリータ声を披露、曲調も柔らかくキュート、ソフト・ロックっぽいテイストのインディー系ラテンPOP路線とでも言えるでしょうか?英語の歌も交えつつ、これまでになくナイーヴかつフェミニンなモン・ラフェルテの歌声を楽しむことができます。未だ30代の初め、どんどんいろんなこと演って、楽しませてもらいたいですね(でも、どこか着せ替え人形が歌っているようにも感じさせる、この人のストレンジなキャラは消えないのですが…気のせいかな?この顔面アップのジャケにしても、キュートとかスウィートとかいうイメージを掻き消してしまう眼差し…一体、何をしようとしているのか、謎ですね…)!
1 Placer Hollywood 3:39
2 Algo Es Mejor 4:00
3 Good Boy 5:16
4 Supermercado 3:34
5 Niña 4:23
6 Beautiful Sadness 3:21
7 Química Mayor 3:51
8 A Crying Diamond 4:36
9 No Soy Para Ti 3:31
10 Zombie 3:35
*新品同様の中古盤で在庫あります。¥2400