MARIO & ΧONTRONAKOS / KATI THA IPIE KI O THEOS

Originally released in 1991
マリオがテッサロニキからアテネへ移って最初にしたレコーディングは、同じくテッサロニキ出身の古参レベーティカ世代のブズーキ奏者にしてソングライター、ホドロナコス(1928-1998)との>共演盤(1988 LYRA)でしたが、好評によりもう1枚作ったのがこちら1991年作でした。
マルコス・ヴァンヴァカリスやヤニス・パパイオアーヌ、ヴァシリス・ツィツァーニスといったレベーティカを代表する歌い手のバックでブズーキを弾き続け、投獄や流浪、最初の妻と子を失い、自分名義の録音もなく過ごして来たホドロナコスが晩年に残したスタジオ録音2作のうちの1枚(ライヴ盤をもう1枚、やはりマリオと共演)ということになります。マリオといいホドロナコスといい、下積みの蓄積がものを言っている作品ですね。が、それはともかく、表題曲イントロで聞かせるマリオの歌声、そしてホドロナコスのブズーキ、20世紀後半最高の“アマネーデス”とでも言えるんじゃないでしょうか、スゴイ曲です。

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