KIMI DJABATE / DINDIN

西アフリカ〜ポルトガル系音楽を体現する驚異のアーティストが14年ぶりにカンバック!
2022年には『V.A./Mista Savona Presents ハヴァナ・ミーツ・キングストン part 2』、『ウェスリ/トラディション』といった作品のリリースで大いにファンを喜ばせてくれた米国のワールド・ミュージック・レーベル、Cumbanchaが、新年早々またまた話題性の高い新作を発表してくれました。日本では2009年の『カラム』以来14年ぶりの登場となるギネア=ビサウ出身のギタリスト/打楽器奏者/バラフォン奏者/シンガー、キミ・ジャバテの新作です。
1975年に生まれたキミ・ジャバテはいわゆるグリオー(世襲制の伝統芸能集団)の家系の生まれ。家族全員職業音楽家という環境に育った彼は、幼い頃よりバラフォン(西アフリカの木琴系楽器)や様々な打楽器、コラ(西アフリカのハープ)を覚え、家計を助けるために伝統音楽を職業として演奏していましたが、同時に当地のポピュラー音楽“グンベー”やナイジェリアの“アフロビート”、そしてギネア=ビサウと同じ元ポルトガル領だったカーボ・ヴェルデの音楽“モルナ”、さらには欧米のジャズやブルースまでといった様々なジャンルの音楽にも興味を持つようになりました。そして94年に国立の伝統バレエ団の一員として欧州を訪れたのをキッカケにポルトガルのリスボンへと移住し、その地を拠点に音楽活動を行うようになりました。また2017年にリスボンに拠点を移したポップスターのマドンナとも接点を持ち、アフロ・ポルトガル音楽を彼女に紹介するような役割も果たすようになったそうです。
そして2009年の『カラム』、2016年の“Kanamalu”(日本未発売)に続く作品として発表したのが、通算4作目となる本作です。マンディンカ語で「子供たち」を意味する本作は、「よりよい人間に成長してもらうよう子供から搾取しない」といったテーマが歌われているタイトル・トラックを始め、アフリカの社会的・政治的状況を俯瞰し、宗教や女性の権利、貧困、教育といった難しいテーマを繊細かつ微妙なニュアンスをもって歌い上げています。そして音楽面でいえば、彼が素養に持っているグリオー音楽に、グンベーやモルナといったアフロ・ポルトガル音楽の伝統的なリズム、さらにアフロビートや砂漠のブルース、キューバン・ジャズなどもそれらにブレンド。よくあるようなアフロ・ポップとは一線を画す、キミ・ジャバテならではのオリジナリティ溢れる融合サウンドを聴かせてくるのが大きな特徴となっています。
グリオーの伝統にポルトガル経由のアフロ・サウンド、さらにはファンクやラテンの要素を加えたキミならではのエンタテインメント・ミュージックを、是非本作でジックリとお楽しみください。 (サプライヤーインフォより)

1. Afonhe
2. Yensoro
3. Alidonke
4. Kambem
5. Ná
6. Dindin
7. O Manhe
8. Sano
9. Mbembalu
10. Mana Mana
11. DJugu DJugu

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