再々々入荷!人気盤です。
1975年マルチニーク出身の俊英ピアニスト、エルヴェ・セルカルの2018年のセカンド作。マルチニークの太鼓歌ベレに捧げられた13年の前作『Bel Air For Piano』に続き、カリブの風を帆に受けたクレオール・ジャズを展開しています。
ショパンの「マズルカ」に着想を得たり、ニューオーリンズのセカンド・ラインを取り入れたナンバー、ベレとプエルトリコのリズム、ボンバをミックスした“スパイシー”なタイトル曲、インドや中国といったアジアからの移民労働者を念頭に置いた曲など、コンテンポラリーな装いの中に、カリブ世界の拡がりを意識した音楽成分がサウンドを活性化しています。レパートリーはいずれも自身によるオリジナル。ベース、ドラムスとのピアノ・トリオを基本に、曲によりパーカッションや管楽器陣をフィーチャーしています。
近年、フランチ・カリブのジャズ系ピアニストは注目され多くが活躍していますが、このエルヴェ・セルカルは、ルーツ・ミュージックとの絶妙な距離感で、独自の世界を切り拓いているのではないでしょうか。これ見よがしなルーツの取り入れではなく、何気なく自然に、しかし深く取り入れています。(サプライヤーインフォより)
>★無断リンク陳謝&感謝!
>こちら、同じくクレオール繋がり、レユニオンのグウェンドリン・アブサロン嬢の全面プロデュースを担当し、抜群の音作りを聞かせてくれたエルヴェ・セルカル、遅まきながら本作を聴いて、新興クレオール・ジャズを代表するピアニストと知りました。その柔らかで熱帯感覚漂うピアノはもちろん、歴史的背景を垣間見せながらも、ウィットに富んだアイデアを聞かせるその演奏は、どこか笑顔がこぼれる雰囲気…、なるほどイイ感じじゃないですか!ベレ・リズムの解釈もピアノ・タッチとして具体的に響いて心地良く、リラックスして楽しめます。曲によっては、なんだか、イイ時代の南ア・ジャズを連想させたりもして、ジャズ本道を聴かずして歳を経た私のような者にも、敷居は低いのでした。ゆるいトロンボーンが最高です!ジャズというと、眉間に皺よせて聴くもの、という偏見を(シリアス・ジャズなんて言葉もありましたが)、解きほぐしてくれるようなアルバムですよ!
1. An ti Chopin
2. Arawaks
3. Caresse antillaise
4. Cacao
5. Creole
6. Colombo
7. Coolitude
8. Joug pou nonm
9. FM
10. Kouté pou tann
11. Madras
12. La caravelle
13. K’drill n°2