GANGBE BRASS BAND / GO SLOW TO LAGOS

GangbeBrassBand20151994年結成ということですから、既に20年!本作は5作目の新作(7年ぶり)となります。時代や国こそ違え、ガーナのアシアクワ・ブラス・バンドにも、ある種共通する感覚を持った西アフリカはベニンのガンべ・ブラス・バンド、過去アルバムもアフリカ音楽マニアとブラスバンド・マニアの間で人気を呼んでいました。パーカッション&金管(ベースラインbyスーザフォン!)のみという編成で、現地ヴードゥー(アフリカ起源)や、ベニンに多いフォン人、ヨルバ人の音楽性をジャズを通過した風の演奏スタイルで楽しませるグループです。〜で、この新作、ジャケを見ていただいて、何だかアフロビートっぽい?と思われた方、正解です。ズバリ “GO SLOW TO LAGOS” というタイトル通り、ヨルバつながりでナイジェリアはレゴス録音を敢行、フェミ・クティと共演(って、冒頭曲のみですが、ほかベニン首都コトヌー録音8曲、パリ録音3曲)、この曲は>ヒューバート・オグンデの追悼カヴァーでもあり、これまでにも独自に展開して来たヴードゥー系アフロビートを深化させています。基本前傾ミディアム or ミディアムアップな変拍子クロスビートで、奔放にうねるブラスとアーシーなヴォイス&コーラスを存分に楽しませる曲が並び、そんな中、ハイライフ系ブラスや南アのマラービにも似た前世紀前半のコロニアルなムードも微かに漂うあたり、アフリカン・ブラスの醍醐味、といえるでしょうね。お聴き逃しなく!

以下▽国内メーカーインフォより「ガンベ・ブラス・バンド/ゴー・スロウ・トゥ・ラゴス」

アフリカを代表するブラス・バンドが豪華ゲストを迎えアフロ・ビートに挑戦した力作!
ガンベ・ブラス・バンドはベニン(ベナン)で結成されたアフリカを代表するブラス・バンド。20年以上の活動歴を誇る彼らの7年ぶりの新作は、豪華ゲストを招いてバンドの音楽性を押し広げた、充実の内容に仕上がった。隣国ナイジェリアでの録音にはフェミ・クティが参加し、アフロビートをブラス・バンド編成にアレンジ、熱演を繰り広げる。フランス録音には鍵盤奏者ジャン・フィリップ・リキエルが加わり、バンドのジャズ・ルーツを引き出してゆく。複雑なポリリズムを繰り出すパーカッションと熱いホーンのブロウ、そしてヴォドゥン(ヴードゥー)の伝統を受け継いだポリフォニー・コーラスで魅了する、彼らの最高傑作だ。

▽こちらライヴ演奏ですが、収録曲〜参考

トラック・リスト
1.ヨルバ(ヒューバート・オグンデに捧ぐ)
2.結婚
3.小さなネズミ
4.大切な友
5.金
6.アシェ(年長者に祝福)
7.音楽は病を治す
8.約束
9.アリッサ(友との議論)
10.何処に行くのだろう
11.運命
12.アシェ(キーボード・ヴァージョン)

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