アンゴラのキゾンバ自作自演の人気歌手、ドン・キカス、2021年の最近作です。それにしても、前作入荷から既に10年も経っているなんて、実際、光陰矢の如し?ですねえ…
ま、5年ほど前にベスト2CDが出たりはしていましたが、その間、まったく新曲が無かったか、というとそうでもなくて、youtubeクリップや配信、キゾンバ系ダンス・マニア御用達のコンピレーションCDなどに、新曲はチラホラあったのですが、やっぱりアルバムで聴きたい、というのがアンゴラ音楽ファンの人情と言うものでしょう。
で、先だって、本CDが入荷した際にご来店されていた EXPさんと、本CDの収録曲を幾つか、ごいっしょに聴いていて、その二人の会話はといえば、いや〜ドン・キカス、既に、演歌の域に達してますなあ、とか、いやいや、紅白に出て欲しいでものですが…、とか、ワケのわからない会話を交わしていたことを思い出します。
…本来、アンゴラのキゾンバといえば、そのキゾンバの手本でもあるフレンチ・カリブのズーク同様、おおよそ、ここ四半世紀以上の間、ワンパターンのダンス音楽の代表格みたいに言われて来たものですが、要は、男女が互いに抱き合い密着して踊るための音楽ということで、踊りやすさ優先、リズム・パターンの画一化が図られた末に生まれたスタイルとも推測され、その画一化されたリズム・パターンの中、アーティストとして、そしてシンガーとして、心血を注ぐことのできる聞かせ所といえば、やっぱり歌、歌は心、と、そこんところに伸びしろが残されているジャンルなのではないだろうか?と…
そして、ドン・キカス、前作から10年後のこの新作、密着ダンス音楽としての最終形態、チーク・タイム・ラヴァーズのために歌おうじゃないか、という歌謡優先案を打ち出したんじゃないだろうか?と、たとえ、ダンス・リズムが刻まれていても、ああ、もう、踊らなくてもイイ、抱き合ったまま、オレの歌をじっくり聴いていてくれ、という、そういった内容のアルバムになっているよーな気がします(勝手な当て推量)?
そして、その、ワンパターンをワンパターンのままに音楽的に超越して行こうとするドン・キカスの歌にかける心意気というもの、その辺にEXPさんも当方も “演歌” を感じてしまったんじゃないだろう?と、おおむね、1ミリも意味のないコメント、長々とお読みいただきまして、すみません!
が、ご安心を!?>こちらで紹介されています(無断リンク感謝&陳謝again)!
1 Pura Sedução (Remix) 3:52
2 Ainda Ontem 4:35
3 Lamentos De Agora 4:12
4 Basta 4:17
5 Bazuka 3:25
6 Volta 3:39
7 Numa Boa 3:23
8 Livre 3:10
9 Mamã Zungueira 5:10
10 Vinho Da Paz 4:08
11 Musa Benguela 4:12
12 Meu Paraíso 3:19