キューバ系の父とシチリア/チュニジア系の母の間にカラカス(ベネズエラ)で生れ育ち、6歳の時にニースに移り住んだという、カリブと地中海を血と肉の中に持ってしまったジェレミー・クーロー率いるトリオ、ジェ・バレティのサード作です。
ニース~ジェノヴァのリヴィエラ地方に伝わる瓢箪の胴の撥弦楽器「エスピーナ」(電気アンプリファイド)をブルース・ロック・ギターのようにあやつるジェレミーと、ブイブイのベースとアフロなドラムスから繰り出される音は、強烈のひとこと。電化されたリケンベのコノノやマダガスカルの伝統音楽“ツァピック”を電気化したダミリーなどに通じる、一種のノイジーで凶暴なサウンドで強烈。また、メリスマの効いたヴォーカルにも注目です。
ブラック・アフリカから砂漠のブルース系、さらにインドやパキスタンなど各種エスノ要素も飲み込んみ、サイケに化粧を施したような、オクシタン・ダンスホール・ミュージックを炸裂させています。(サプライヤーインフォより)