DINO D’SANTIAGO / BADIU

早くも新作です!乗ってますねえ、
この新作、前作とは異なり、表立ってカーボ・ヴェルデらしい音感は聞こえて来ないのですが、メロディーや歌いまわしとして、前作とそう変わらないと思いますが、どうでしょう?
というより、何かの、生地を下地にしたジャケのデザインも>前作 “KRIOLA” と対になっているようですし、続編という感じがしないでもないのですが…。
“クリオーラ” に対して、今作の “バディウ” というタイトルの意味が鍵かと思うのですが、いろいろ調べてみると、放浪と根なしとか、ディアスポラという意味みたいですね。要するにカーボ・ヴェルデのディアスポラの歌…、という意味に取ってみれば、なるほど納得です。(って、間違いましたね、タハハ…、さすがです。>こちらで紹介されました〜無断リンク陳謝&感謝!
もともと、デビュー時にはヒップホップ / R&Bスタイルのユニットに属し、歌唱パートを受け持っていたというディノ・ディサンティアーゴです。ソロ・デビュー後は、そんなキャリアを音作りに活かし、エレクトロな音感を効果的に盛り込んだ、これまでにないカーボ・ヴェルデ音楽スタイルを生み出した観があります。
そして今作、4作目のソロでは、ラッパーのゲストを迎え、多くはエレクトロなトラック・メイキングに頼りながらも、その旋律とリズムのあり方、その歌い口において、直截なカーボ・ヴェルデ風味は無かりしも、実に新鮮な、ポルトガル語圏アフリカらしいサウダーデが、キッチリ伝わって来るわけですね(その昔、音楽的語感の魅力とでも言うんでしょうか、ポルトガル語はリズム感とメロディーをひとつに紡ぐことにおいて、世界一の言語だ、と、とある日系ブラジル人の知り合いが、力説していたことを思い出します)。
ま、それはともかく、その声、歌そのものの魅力を軸に、今後も実に楽しみなナイス・ガイであることは間違いナシ!

1 Badia 1:58
2 Voei de Mim 2:51
3 Esquinas with Slow J 3:03
4 Lá Fora 2:33
5 Nha Kodê with Nayela 2:43
6 Utopia  with Lido Pimienta 2:51
7 Gentis Grandi 2:26
8 Corvo  with Rincon Sapiência 2:04
9 Txuputi  with Nha Tareza 1:55
10 Kretxeu 2:29
11 Pé Ratxadu 2:29
12 Lokura with Branko  3:33

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