アフリカ南部に位置するジンバブウェは現在、世界最悪のインフレにあえいでいますが、そんな状況に屈せず、音楽活動をしているのが、このチウォニーソ、ンビーラの名匠・故ドゥミサニ・マライレの娘としてアメリカに生まれた彼女、9歳にして両親とともにアルバムを発表しデビューし、ジンバブウェの伝統音楽と同時に、米国の黒人音楽などにも影響を受け、アフリカの伝統的な精神を軸にしたモダンなサウンドを追求して来ました。自己名義3作目となる本作ではタイトル通り、メッセージ色の強い歌詞とンビーラのテクニックを武器に、懐の深いグルーヴィーなアフロ・ポップを聴かせています。ジンバブウェ音楽の未来を占う一枚と言えるでしょう。