★チャブーカ・グランダ 『ペルーの伝説~ムシカ・クリオーヤの貴婦人』
作曲家としてムシカ・クリオージャの上澄みを掬ったような気品ある作風、現在のSSWにもつながるその飾らない歌声、“ペルーの貴婦人”と渾名されたチャブーカ・グランダの名曲ばかりを集めたベスト・アルバム〜「ニッケの花」「粋な男」などなど!
“ペルーの貴婦人” ムシカ・クリオーヤをその気品溢れる作風で芸術の域まで高めた、“ペルーの貴婦人” チャブーカ・グランダの名曲ばかりを集めたアルバム〜
●「フィーナ・エスタンパ」「ラ・フロール・デ・ラ・カネーラ(ニッケの花)」といった名曲の作者としても知られ、“ペルーの貴婦人”“ムシカ・クリオーヤの貴婦人”の異名を持つチャブーカ・グランダ(1920-1983)。1930年代にはポピュラー音楽として広まっていた首都リマを中心とするペルー海岸地方を代表する音楽ムシカ・クリオーヤを芸術の域まで高めた中興の祖でもあります。
●ムシカ・クリオーヤは、ヨーロッパから伝えられた3拍子のワルツ(バルス)や2拍子のポルカが、アフリカ系音楽の大いなる影響とインディヘナの旋律的な影響を受けペルー独自に変容し形作られました。当初は、民衆の間で育まれましたが、フェリーペ・ピングロなどの優れたソングライターが出現し、1930年代頃にはポピュラー音楽として広く親しまれるようになりました。
●そのように広まったムシカ・クリオーヤを、気品溢れる作品を通して芸術の域まで高めたのが、このチャブーカ・グランダです。彼女の出現によって、ムシカ・クリオーヤは、中南米全域で人気を掴むことに成功しました。
●チャブーカ・グランダの作品は、今でも中南米の多くのミュージシャンに取り上げられています。1994年代にブラジルのカエターノ・ヴェローゾが、1940~1960年代にラテン・アメリカ中でヒットしたスペイン語の曲ばかりを歌ったアルバムのタイトルを、彼女の代表曲「フィーナ・エスタンパ」(本アルバムの3曲目)にしたことは有名です。また、2016年には、サルサのルベン・ブラデス、ブラジルのイバン・リンス、ウルグアイのホルヘ・ドレクスレルやアナ・ベレン、ホアキン・サビーナ、ペドロ・ゲーラなどのスペインのポップ・スター達が参加し、チャブーカに捧げたアルバム>『チャブーカ・グランダに捧ぐ』が発売され大きな話題になりました。
●本アルバムは、チャブーカ・グランダが、ムシカ・クリオーヤの偉大なギタリスト、オスカル・アビレスと共に録音した1967年のアルバム『DIALOGANDO…』や74年のアルバム『Paso de vencedores』、76年作『VOZ Y VENA DE CHABUCA GRANDA』と78年作『Tarimba negra』の4作から選んだ14曲を収録しています。まさに、歌手としても全盛期から円熟期の域に達していた味わい深い歌唱が聞き物です。
●「ラ・フロール・デ・ラ・カネーラ(ニッケの花)」「フィーナ・エスタンパ」「ホセ・アントニオ」「ウナ・ラルガ・ノーチェ」など、チャブーカの代表曲を、ギターとのデュオやカホーン、ギター、ベースにヴァイオリンやクラリネットなども加えた小編成バンド・スタイルという、彼女の魅力を十二分に引き出すことが出来る編成で、たっぷりと味わっていただけます〜以上、メーカーインフォより
1. Maria Sueños 夢見るマリア
2. La flor de la Canela ニッケの花
3. Fina estampa フィーナ・エスタンパ~粋な男
4. Quizás un día así たぶんいつかはこんなふうに
5. José Antonio ホセ・アントニオ
6. El Surco エル・スルコ
7. Cardo o ceniza アザミか灰か
8. El puente de los suspiros ため息橋
9. Rosas y Azar 薔薇と運
10. Bello Durmiente 眠れる美女
11. Me he de guardar メ・エ・デ・グアルダール
12. Una larga noche 長い夜
13. Un Barco Ciego 盲目の舟
14. Herida oscura 暗い傷