その圧倒的な声と歌唱力で聞く者の心を惹きつける里アンナ。満を持して、全編ふるさとの奄美の島唄の演奏と唄をひとりでやり遂げたアルバム『紡唄』を発表します!
●今まで7枚のアルバムをリリースしており、全曲が島唄というアルバムも2枚発表していますが、すべてをひとりでやっているというのは今回が初の試みです!
●アルバム・タイトルの『紡唄』は、祖父から紡がれた唄、そして次世代に紡いでいく唄という意味を込めてつけたそうです。3歳より祖父に奄美の島唄を習い、その後島唄の大会で数々の賞を受賞した才能は折り紙付きですが、島唄だけでなく、ポップスやジャズなど様々なジャンルを歌いこなしてきた経験が、彼女の歌声に新たな艶を与えています。最近は、ミュージカル『レ・ミゼラブル』のファンテーヌ役でもお馴染み、その活躍の場を広げています
●そんな里アンナが、自らの原点回帰ともいうべき奄美の島唄を三線と竪琴を弾きながら歌っているのが本作です。紡いでいく唄のイントロダクションは、沖縄から海を渡り流れ着いた『山原』。唄が歌い継がれていくイメージを波の音と奄美の竪琴で表現し、踊り唄をあえてスローテンポにしアカペラでコーラスアレンジされています。
●ピンと張った声で小節を巧みに回し、沖縄のそれとはまた違った独特な味わいを持つ奄美の島唄を存分に聞かせます。しかし、歌い口はくどさなど全く無い実に素直なもので、自然に引き込まれます。「精霊が宿る声」と称された里アンナの歌声を耳にすると、目の前に奄美の自然が広がると言われていますが、波の音をバックに歌った2曲目「長朝花」や、アカペラで歌った13曲目の「俊良主」は、ナチュラルな心地よさの中に古から伝わるものを感じさせてくれます。
●そして、カセットに録音されていたすでに故人である祖父、恵純雄の在りし日の歌声と里アンナが5歳の時の歌声も収録されています。プロの歌手だったわけではないが、あの盲目の伝説の琴弾き語り唄者、里国隆から唄を習ったという、祖父の歌声は力みが一切なく、見事の一言です。さらに5歳の里アンナにもびっくり。もちろん幼児の声ですからかわいらしいのですが、そこには後年の姿を伺わせる凄味が見え隠れしています。
●2015年6月3日にアルゼンチンの異才のネオ・フォルクローレ・アーティスト、マリアナ・バラフの東京公演へのゲストも決まっている里アンナ。
●今後の彼女の飛躍を予感させるアルバムです!(メーカーインフォより)
自らのルーツを振り返るべく吹き込んだ
三線&竪琴弾き語りの完全自演作(多重録音も)です。
島唄に育まれた自身をキッチリ表現する力作ですね。
強いて伝統に沿う必要もなく身体から滲む歌という感じ、伝わります!
曲目表:
1. 山原(やんばる) 編曲:里アンナ
2. 長朝花
3. あんちゃんな 唄:里アンナ 五歳
4. 朝花
5. 黒だんど
6. ヨイスラ
7. 糸くり
8. 請けくま慢女
9. かんつめ
10. 行きゃんにゃ加那
11. 綾蝶 作詞:中村民郎 作曲:坪山豊
12. 俊良主 唄:恵純雄(祖父)
13. 俊良主