ギジェルモ・ポルタバーレスと共に、キューバの山の方にすむヨーロッパ系農民を中心とした音楽グアヒーラを現在のようなポピュラーなスタイルにし全国的に広めたと言われる大歌手ラモン・ベロス。革命直後から開始され今も続く人気テレビ音楽番組「カーニャ・イ・パルマ」で人気を不動のものにし、1981年には愛妻で歌手のコラリア・フェルナンデスと来日しました。残念ながらその5年後の1986年に亡くなってしまいました。
本CD-Rは、1955年もしくは1956年に発表された『Ramón Veloz, Coralia Fernández, El Conjunto De Eduardo Saborit / Fiesta cubana』(Kubaney MT-103)の曲順はシャッフルされているものの全曲を収めたストレート・リイシューです。多分SP盤で発売されていたものを集めたもので、ラモン・ベロスの録音としては、最初期1951年の録音も含んでいると思われます。
バックを務めるエドゥアルド・サボリートは、1911年生まれで、グアヒーラや地域の音楽の指揮をする父親を筆頭に音楽に溢れた家族や環境に育ち、キューバ革命時代は、ラジオなどを通じ革命を支える歌などを演奏しました。キューバ讃歌として有名な「キューバ・ケ・リンダ・エス・クーバ」のも彼の作曲です。ここでは、ラウー(グアヒーラで必ず使われる弦楽器)やギターの弦楽器、そしてキューバらしいボンゴやマラカスといった打楽器も参加した、グアヒーラの典型的なアンサンブルで、2人の歌手を支えています。
テナー系のラモン・ベロスの歌声は、アップは勿論スローやミディアムでの包容力ある歌唱は聞き物です。またコラリアのグアヒーラらしいよく通る声も魅力的。
アナログの音質の良さを出した音処理で、全体の音質も概ね良好です。紙スリーブ・ジャケに、レコードに模した黒色盤が封入されています。(サプライヤーインフォより)
1. Mi Guajira En El Batey
2. El Empanadillero
3. Amorosa Guajira
4. Los Penachos De Las Palmas
5. Alborada
6. Guateque Campesino
7. Frutas Del Caney
8. El Carretero
9. Junto Al Palmar Del Bajio
10. Cortando Yaguas
11. Linda Guajira
12. El Amor De Mi Bohío