V.A. / TUAREG MUSIC OF THE SOUTHERN SAHARA

V.A./南サハラのトゥアレグ音楽

西アフリカのマリ、モロッコ、ニジェールなどを含むサハラ砂漠周辺諸国に分布する民族:トゥアレグ人は、北アフリカ(マグレブ)広域に暮らすベルベル人系の遊牧民であり、青いターバンをはじめとした独特な民族衣装でも知られています。また、その好戦的な民族性から〈砂漠の戦士〉とも形容されている彼ら。そんなトゥアレグ人が継承する伝統民族音楽は、強烈なリズムの反復によるトランシーなグルーヴ感が大きな特徴となりますが、彼らの伝統音楽の存在を世界に広めるきっかけとなったのが、21世紀におけるティナリウェン、ボンビーノらトゥアレグ人アーティストたちによるギター・バンドの登場でした。彼らはトゥアレグ伝統民俗音楽ならではのヒプノティックでトランシーなグルーヴ感と、アグレッシヴでブルージーなエレクトリック・ギター・サウンドを融合。彼らの作り出したその音は〈砂漠のブルース〉と形容され、ワールド・ミュージック・シーンにおける21世紀以降最大の衝撃として、一大ブームを巻き起こしました。今回ご紹介する『南サハラのトゥアレグ音楽』は、そんな彼らのルーツ音楽が生々しく記録された、貴重なフィールド・レコーディング作品です。
本作は1960年、モロッコとニジェールにおいて録音。トゥアレグ人の音楽を世界で最初に紹介した、非常に重要な作品となりました。ここでは狩猟、婚姻等の場面で歌い演奏される儀礼音楽から、ラヴ・ソング、ダンス・ナンバーに至るまでと、彼らの生活に根差した多岐に渡る音楽を収録。男女による鮮烈な歌声に併せて奏でられるのは、瓢箪(ひょうたん)製のボディにヤギやウシの皮を張った弓奏楽器:インザドのほか、水面を鼓面として利用したウォータードラム、太鼓や手拍子などといったパーカッション類となります。これら打楽器が反復する呪術的なリズムと、耳をつんざくような甲高いユーユー(アラブ女性が歓喜を表すときに発する雄叫び)、うねるようなヴォーカルが作り出す強烈なグルーヴ感は、砂漠のブルースにも通じる圧倒的な陶酔感をもたらします。あた、南サハラ地域の多様な生活文化形態や、古より伝わる音楽の伝統、そしてもちろん〈砂漠のブルースの原点〉をも感じとることができるこの一枚。是非ご期待ください。
●日本語による説明をつけた帯を商品に添付しています。日本語解説は同封しておりません。予めご了承ください。
〜サプライヤーインフォより

1. Azale
2. Tohimo Dance
3. Ezzel N Oufada Aoua Etteb Ales Ou N Abaradh [Love Song With Imzhad]
4. Tarakemt [Love Song With Handclapping]
5. Chikishikishin [Love Song With Imzhad]
6. Azel Oua N Kel Owi [Imzhad Solo]
7. Song of the Enaden
8. Hunting Song
9. Camel Song
10. Ilougan
11. Wedding Song of the Kel Issekeneren
12. Arouia Idaoua Ouf Emri (Wedding Song)
13. Tazenkharet

go top