1940年代後半にイタリア人の踊り手としてキューバを訪れ居着いてしまい、キューバン・ジャム・セッションなどで名高いピアニスト/バンドリーダー、フリオ・グティエーレスのもとで歌手として活動するようになったというフロリアーナ・アルバ。本作はそのフリオ・グティエーレス率いる楽団をバックにした、パナルトからの1960年リリース作のリイシューです。
ヴィブラフォンやアコーディオンも配したジャジーかつムーディなサウンドをバックに、ドメニコ・モドゥーニョらのナンバーなどイタリア語の歌を取り混ぜ、ボレロやカンシオン、スロー・ロックなど演じていますが、総じて、当時のキューバン・フィーリンに近い感覚も漂います。抑えの効いた歌唱が、いい雰囲気です。フェリペ・ドゥルサイデス&ドリス・デ・ラ・トーレのフリオ・グティエーレス版が、このフロリアーナ・アルバということになるでしょうか?
*もともと非シールド品となります。