ソムジット・タッジンダー / เติมส่วนที่ขาด 1 & 2

向かって左、VOL.1は品切れです。
向かって右、vol.2 のみ在庫あります。

“เติมส่วนที่ขาด” シリーズ、その意味は英訳すると “fill in the missing parts” 〜 “足りていない部分を埋める” といった意味だそうです。つまり、それまでCD化されていなかったタイ・ポピュラー音楽の黎明期録音を復刻したシリーズ、ということになるんでしょうね。未だルークトゥン(田園調歌謡)とルーククルン(都会派歌謡)の区別が曖昧だった頃、40年代末頃から50年代を通じて行われた初期タイ歌謡音源のIMF レーベルのCDシリーズ、今後ポツポツと紹介させていただきたと思っています。
先に “最初のルークトゥン” ヒット歌手として紹介させていただいた>こちら、サックシー・シーアックソーン50年代末からの音源もIMFレーベルによる復刻CDでした。
本CDはより古い音源、1940年代末から50年代を通じてのSP音源によるソムジット・タッジンダー作品集〜 VOL.1&2ということになります。
ソムジット・タッジンダーは1925年はバンコクのトンブリー生まれ、とにかく子供の頃から歌うことが大好きだったそう。親戚には芸能をなりわいとする者が多かったせいもあり、14歳で学校を卒業すると、劇団の地方巡業や映画の幕間で歌い始めたということです。ハイティーンとしては破格のギャラをもらうようになりましたが、その後、人気を見込まれ、タイの王国海軍専属バンド付歌手(海軍楽団所属ゴールデン・ベル・シンガーズ)として歌うようになり、より広く知られるようになったそう(結局、ソムジットは海軍に入隊しているようですが、レコーディングも残されているし、一般庶民からも人気が高かったようですから、いったい、どういうスタンスで歌っていたのか、ちょっと謎ですね。朝鮮戦争に参戦したタイ軍とともに朝鮮へも行っていて、その際の、日本歌謡曲からの影響は当時の録音からも明らか。例えば「東京、落月の歌」という曲をその後、ヒットさせてもいます。本盤の、どちらかに収録されてると思いますが、どの曲なんだか、今のところチェックしてません、すみません)。そして、彼女の歌った曲を多く手掛けた有名作曲家、ニアン・ウィチトナンと恋に落ち結婚、1974年にまだ若くして亡くなるまで、ウィチトナンと暮らしたということです。

▽ vol.1


▽ vol.2

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