LA BIG NANT + CECILIA PAHL / CAMINO Y SELVA, Música de Ramón Ayala

エキセントリックなビッグバンド・アレンジとラモン・アジャラを歌うことに長けた女性シンガーの格別な一枚

「集団で構築してゆく道、私たちはジャングルのようです」本プロジェクト、ラ・ビッグ・ナンのリーダーであるリチャルド・ナンがブックレットに記す言葉ですが、なかなかどうして新しい機軸が多く組みこまれた斬新なアンサンブルが満載です。’95年に米国ボストンのバークリー音大を卒業、チャーリー・ガルシアやジョー・ザヴィヌルにギジェルモ・クレイン率いるロス・グアチョス、最近ではラ・ボンバ・ラ・ティエンポの音楽監督まで豊富なキャリアを誇るトランペット奏者/編曲家のリチャルド・ナンが10数本の管楽器とジャズ・コンボを取りまとめるこのラ・ビッグ・ナンは2014年半ばに発祥。広く参加メンバーを募る形で拡張を続けてきました。一方ゲスト・シンガーとしてフィーチャーされるセシリア・パールは、マティアス・アリアス(g)が制作したデヴュー・アルバムでも本作のテーマであるアルゼンチンの偉大な川沿い音楽の作家ラモン・アジャラの歌曲を取り上げており、国立芸術基金から制作資金を勝ち取った本作のフィーチャリング・アーチストにまさに適任。さてリチャルド・ナンが書いたアレンジ・スコアですが、m-5″Alma de Lapacho”ではベテラン・シンガー、リリアナ・エレーロの作品「Litoral」でディエゴ・ロロンが書いたものを参照するなど、アルゼンチンのコンテンポラリー・フォルクローレが形成されてきた過程に敬意を払いつつ、大きく躍動するベース・ラインと呼応する複数の菅が織り成すハーモニーは明らかに従来のフォルクローレ感を覆すもので、果敢な冒険精神を感じさせます。ピアソラからジョビンまで、大御所たちがレコーディングを行った名門イオン・スタジオで収録。(サプライヤーインフォより)

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