V.A. / CHA CHA AU HAREM, Orientica France 1960-1964


1960年代前半、北米のエキゾティカ〜楽園指向音楽はハワイや南太平洋を目指しますが、そんなエキゾ・ミュージックのベースにはキューバ系ラテン音楽の影響が動作していたことは、マーティン・デニーやアーサー・ライマンをお聞きになれば納得されるかと。ところ変わって1960年代前半のフランスのエキゾティカ〜楽園指向音楽といえば、ボブ・アザムの “ムスタファ”(1960) 以降、オリエンティカ、つまりマグレブ〜アラブ世界への傾倒がハレムへの憧憬と相俟って、こちらもキューバ系ラテン音楽、ことにチャチャチャをベースに奏でられていたという事実を証明するCDがこちら!ということに…。どちらにせよ、やっぱり20世紀ポピュラー音楽におけるキューバンの影響というものは、どんなかたちであれ、計り知れないものがあるような気がしてくるわけですね…

〜以下、国内盤メーカーインフォより

1960年代前半、エキゾチシズムへの傾倒~憧れから生まれた、フランス発ラテン・ミーツ・オリエンタル・ムードなトラックを収めた、17曲入りアンソロジー。

● 1960年代前半、第二次世界大戦からの復興も終えたフランスの民衆は経済的にも安定し、海外旅行などに憧れるようになっていたそうです。ちょうどその時期は、モロッコ、チュニジア、アルジェリアというマグレブ諸国がフランスからの独立を果たしたときでもあり、また1963年にはデヴィッド・リーン監督の『アラビアのロレンス』がアカデミー賞7部門を受賞しました。そんな話題は、人々の興味をマグレブ~アラブ世界へエキゾチシズムを伴って沸き立てたようです。ちょうど同時期北米が、ハワイや南太平洋の島々に向かったように。
● そんなマグレブ~アラブ世界への傾倒~憧れは、キューバを始めとしたラテンへの傾倒と重なり、オリエンタル・ムード満点なチェ・チャ・チャやマンボとして、音楽シーンにも一連のサウンドとして現れました。(1962年のキューバ危機~その後の東西冷戦下のでのキューバの社会主義化も、行かれぬ国として、憬れを沸き立てたようです)
● 本作は、そんな録音ばかりを集めたて編集されたアンソロジーです。
● マルセイユ出身のクラリネット&サックス奏者/アレンジャー/バンドリーダーで、本作にもムハンマド・ベン・アブデル・カデール⑮やケマル・ラシッド⑤⑩の異名での録音も収録されているレオ・クラレンス①⑫を筆頭に、ヴォーグ・レーベルを中心に多くのアルバムや45回転盤を発表したフランス在住のベネズエラのミュージシャン、ベニー・ベネットも④⑥の2曲を収録。ロス・カンガセイロス⑨も1960年代に4枚のアルバムをリリースした人気のグループです。また、あのレイモン・ルフェーヴルが、エレキ・ギターをフィーチャーしながらボレロにアレンジした『アラビアのロレンス』のテーマ曲も収録。
● マンボ系統のオーケストラ・サウンドを主体とした南国気分の官能的エキゾチカ。ニューヨークのマンボ楽団とかもオリエンタル・ムードな曲を演じたりしますが、ラテンのリズムとアラブやトルコの音楽の取り合わせが、妖艶なるサウンドを演出しています。
● 原盤は、レア音源の復刻で定評あるレーベルのBORN BAD RECORDSの制作です。

1. レオ・クラレンスとリズム・オリエンタル / ハレムのチャ・チャ・チャ
Leo Clarens et ses Rythmes Orientaux – Cha Cha Cha au Harem 03:07
2. ジナ・ナヒド / 南の踊り
Zina Nahid – Danse du sud 02:16
3. フレド・アディソンとそのオーケストラ / インシャラー
Fred Adison et son orchestre – Inch’Allah 02:44
4. ベニー・ベネット / クスクス
Benny Benett – Couscous 03:29
5. ケマル・ラシッドとオットマンズ / ロクム
Kemal Rachid et ses Ottomans – Loukoum 02:03
6. ベニー・ベネット / イスマイラ
Benny Benett – Ismaïla 02:57
7. ケマル・ラシッドとオットマンズ / バグダッド
Kemal Rachid et ses Ottomans – Bagdad 02:18
8. スタイフィとムスタファズ / 愛の踊り
Staiffi et ses Mustafa’s – Danse l’amour 02:35
9. ロス・カンガセイロス / エル・メシュイ
Los Cangaceiros – El Mechoui 02:46
10. ケマル・ラシッドとオットマンズ / トルコ・コーヒー
Kemal Rachid et ses Ottomans – Au café turc 02:08
11. ロス・マテココ / バクラバ、ロクム、カダイフ
Los Matecoco – Baklava, loukoum, kadaiff 02:59
12. レオ・クラレンスとリズム・オリエンタル / シシ・ケバブ
Leo Clarens et ses Rythmes Orientaux – Shish Kebab 02:35
13. レイモン・ルフェーヴル / アラビアのロレンス
Raymond Lefèvre – Lawrence d’Arabie 02:16
14. トリオ・ジョロカ / 東洋人と呼ばれる
Trio Joroca – On m’appelle l’oriental 02:14
15. モハメド・ベン・アブデル・カダー / アラビアン・ナイト
Mohammed ben Abdel Kader – Arabian Night 02:27
16. ロジェ・モリスとそのオーケストラ / オリエンタル・エクスプレス
Roger Morris et son orchestre – Oriental Express 02:38
17. アリ・ババとそのアンサンブル / チュニスのモハメド
Ali Baba et son ensemble – Mahomet de Tunis 01:59

 

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