NOEMI WAYSFELD & BLIK / ZIMLYA

フランスのイディッシュ系女性シンガー、ノエミ・ウェイスフェルドと彼女が率いるトリオ、ブリックによる2019年のサード作。ニューヨークのユダヤ人教師エイベル・ミーアポル(ルイス・アレン)作で、ビリー・ホリデイの名唱で知られる「奇妙な果実」を英語で歌い、アルバムの幕を開けますが、ブラート・オクジャワやヴラジーミル・ヴィソツキー、セルゲイ・ニキーチンといったロシアのシンガー・ソングライターたちや、サラエヴォ出身の著名作曲家ゴラン・ブレゴヴィッチのナンバー、フランス語のオリジナル、タンゴ楽団クアルテート・セドロンやフラメンコの人気歌手ディエゴ・エル・シガーラのナンバーをロシア語化したり、ロジェ・フェルネ/クルト・ヴァイルの曲を取り上げたりと、縦横無尽、独特の世界観は健在です。アコーディオン、ギター&ウード、コントラバスによるシンプルなアンサンブルながら、タンゴ、バルカン音楽、マグレブ~中東音楽、フラメンコ、マヌーシュ・スウィングなどの要素を吸収した、きめ細かく、さまざまなニュアンスに富んだ音作り。哀感がありながら、エモーショナルに流れすぎず、透明感もあるヴォーカルとの相性もバッチリですね。2曲目では俊英バス・クラリネット奏者トーマス・サヴィをゲストに迎え、ここではクレズマー~ジャズ的にサウンドを拡張させています。(サプライヤーインフォより)

1. Strange fruit
2. Les bottes
3. Absence
4. Zimlya
5. Le miroir
6. Mes mains
7. Je vous ecris
8. Le vol arrete
9. Soleil de cendre
10. Soledad
11. Sombre dimanche
12. Youkali

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