OOLDOUZ POURI / WAITING FOR THE DAWN


イラン最大の少数民族(全体20%)だというアゼルヴァイジャン系トルコ人の出自を持つテヘラン生まれの女性歌手によるノルウェイJAZZ系レーベル録音…という複雑な経緯、というか背景(?)から生まれたCDですが、その音楽性は意外と平明、と言うべきでしょうか? なるほどトルコのアゼリ系民謡に聞けるような芯を感じさせる女声の繊細な節づかい&透明な歌い口(ペルシャ古典風の歌いまわしは感じられません)を、ノルウェイのジャズ音楽家ならではの音響的な面白さを感じさせつつも過剰には至らないベース&ギター&アコーディオンのコンビネーション、加えてイラン出身打楽器奏者の細やかなリズム表現による、ほどよく抑えの効いたアンサンブルで、しっとりと聞かせる内容。そのレパートリーの多くは1950〜60年代のイラン在アゼリ・ターキッシュの歌謡曲からとったもの、ということですが、ちょっと洋の東西を判じることが難しいような雰囲気に仕上がってもいて、それがもともとのイラン在アゼリ系の音楽性なのか、それとも、この女性歌手、OOLDOUZ POURI (オルドゥズ・プーリ?)の音楽的なキャラクターなのか、あるいはノルウェイ録音だからなのか、は、今のところ、判然としませんが…。

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