SKALES / MR LOVE

ナイジェリア中部ニジェール川沿い、古くから交通と交易の要衝だったカドゥナの生まれ(1991 – )、ということですからハウサ人なんでしょうか?本名 Raoul John Njeng-Njeng 、母一人子一人で育ったそうですが(このCDのジャケ、お母さんと写ってる?)、その母がカセット・テープ屋さんだったことから幼い頃から音楽だけの毎日、9歳でラッパー / ミュージシャンを志したそう。09年のデビューシングルが話題を呼び、その後シングルを連発〜 たった3年間で18曲!12年には E.M.E’s に主要メンバーとして名を連ね、US ツアーにも参加、その後、Wizkid の欧州ツアーにサポート・メンバーとして参加したことも含め、これまでに200人のミュージシャンと共演したそう。14年には自らの音楽制作会社 “OHK Music” を立ち上げ、15年のデビュー・ソロ・アルバムに続き16年にセカンド、そしてこの18年作 “MR LOVE” がサード・アルバム。
で、この作、その人脈の広さを物語るゲストの多彩さ、ティワ・サベージからオラミデ、ネザ、フィニョ、Mrベガス、カスパー・ニョヴェスト(南ア、話題の人)! まで、収録17曲で17人のゲストを迎えた豪華作です。
一応ラッパー、とはいえ、ゲストがみんな歌ってますし、本人もラップを交え歌っています。アーバン・ハイライフというか、レゲトンというか、クドゥロというか、キゾンバというか、ゴムというか、シンコペートするリズムの多彩なヴァリエーションを聞かせるナイジャPOP流儀のビート作法(クラーベが打てる?)を踏襲しつつ、ちょっと隙間のあるシンプル、というかスパイスの効いたバックで、クール&ヒップに決めてくれます。まさにナイジャPOPの現在を代表するような作じゃないでしょうか!?

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