V.A. / SAMBE-COMORES, Modern Traditions from Grande Comore


1990年代末から2000年代初めにかけ、ザンジバルのターラブやコモロ諸島の音楽、あるいはケニア&タンザニアのスワヒリPOPなど、東アフリカ~インド洋音楽専門の充実アイテムをドッとリリースし、大きな話題を呼んだのものの、その後、全然音沙汰がなくなってしまった独 “DIZIM RECORDS” のデッドストックが、今はドイツの山深くで隠遁生活するという DIZIM 社主から送られて来ましたよ(コレ、ホント!?)。何年ぶりの再入荷でしょうか…?

まずはインド洋上、コモロ諸島のコモロ連合(人口767000人 /シーラカンスで有名な小国〜独立国、ですね。フランス海外県のマイヨット島はフランスの影響が強く、コモロ連合は一応イスラム国家)の5つのエレキ & キーボード系バンドによる1999年録音9曲が並ぶコンピレーション!これがなかなか正体不明の面白さ、まずは、アラブとアフリカがミックスしたような面白さということになりますが、それは大まかにはターラブとマダガスカル、南部&東部アフリカの音楽がゴチャ混ぜになったような面白さと形容できるかも知れません(地図のまんま、近いところの音楽の影響で成り立っている、と言っただけになってしまいますが、ま、そーゆー面もあるでしょう、実際)。
コモロ連合のフランスからの独立は1975年ですが、そのコモロ独立以前、ザンジバルが英国から独立しタンザニアと合流、1964年にタンガニーカ・ザンジバル連合共和国が成立した際、それまでザンジバルに多く住んだコモロの人々が強制送還され、その時期からコモロの TWARAB はいっそう盛んになったとのこと。ザンジバルの TAARAB との相違点は定かではありませんが、少なくとも本CDで演奏される MODERN TWARAB はギター・バンド演奏、よりPOP化されているものの、ターラブならではの鄙びたアラビック〜インド洋的メロディー、悠々としたアラビック・リズム感はキープされていると聞こえます。ほか、本CDには SAMBE と呼ばれるコモロの結婚式音楽も多く演じられていますが、伝統音楽としての SAMBE と似るのはその変拍子、ハチロク系リズム感とアラブ=スワヒリ的な歌いまわし〜こちらも、トラッドな感覚をキープしたコモロのPOPミュージックと言うべきでしょう。
あるいは、その女声の聞こえるナンバーにおいて、そこはかとなく漂うアジア性にも注目!まったく、スマトラあたりのバンドだよ、と言われても信じてしまうでしょうね…。
ま、結局、様々な音楽の混じり合ったチャンプルー島唄、としか言いようがないのですが、その音質の臨場感? 島のバーで生演奏されているかのような南洋ライヴ感が、得難い魅力を放ってもいます。

1 Sambeco – Sambe 7:51
2 Belle Lumière – Dzinyo 5:52
3 Taanchik – Hubil Anziz 8:14
4 Zaïnaba – Yowa 6:35
5 Hiyari Nour – Rwahaman 8:15
6 Sambeco – Ulanga 4:55
7 Belle Lumière – Tsozi 6:46
8 Taanchik – Antri 8:24
9 Sambeco – Mana (Wadaha) 5:29
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