RODRIGO AMARANTE / CAVALO

お待たせしました Rodrigo Amarante 初ソロ作!一度リリースされかけたのですが、製造上の問題で再生産となっていたホドリゴ・アマランチのアルバム。絶大な人気を誇ったブラジルのロック・バンド – ロス・エルマーノスでは、既にソロを三作リリースしているマルセロ・カメロに次いで各アルバムのポイントとなる楽曲をコンポーズ、リトルジョイでは米国のストロークスのメンバーでもあるファブリッツィオ・モレッティ(drs) とコラボレイト、マリーザ・モンチやフェルナンダ・タカイともデュエットしたり、アドリアーナ・カルカニョットに曲提供をしたり、トン・ゼーのアルバムに参加したり、またガフィエイラ・サンバを奏でるビッグバンドのオルケストラ・インペリアルにも参加する男の素性が滲み出た初となるソロ作がついに。

白地のペーパースリーヴにタイトルとアーチスト名が表記されただけの極シンプルなアートワーク、詩集のようにも見えるブックレットとともにスナップ釦付ビニール・パッケージに包まれて。

2007年に米国ロスへ移住、そこからツアーやオルケストラ・インペリアルへの参加などの度にブラジルへと舞い戻るという生活のなかで、故郷を離れて自分の内面で対話しつづけた多くの事柄が小曲となって実を結んだのが本アルバムの11曲。遠鳴りするアコースティック楽器のフォーキーなアンビエンスのなか詩的な言葉を紡ぐS.S.W.然としたm-1 “Nada em vivo” やm-6″Fall Asleep”、オフマイクで収録されたピアノの音も相俟って、慈しみの思いが詰まった鎮魂歌にも聴こえるm-7″Ribbon”、リオでミュージシャンたちのマネージメント業務に携わる古西ひろ美さんが日本語訳詩を朗読するm-9″Cavalo”、パフォーマンスとしてやりたかったと語る八分の六のリズムを子供用ギター一本でバーで唄うという手法、この表現法でチリやアルゼンチンをデヴェンドラ・バンハートとツアーで廻ったりもしているのですが、このアルバムでもm-4″Irene” をはじめ多くの曲でこの方法が採られています。メランコリー成分を多めに含んだ内省的なうたものが多く収録されていますが、ジャーナリズムを勉強していた学生時代に習得したという仏語で唄われるm-3 “Mon Nom”やガレージ色の滲んだサンバ・ホッキm-5″Mana”、9歳の時に買ったというスミスのレコードを追憶するようにニュー・ウェーヴ的なm-2”Hourgrass” などにはドラムスにエルマーノス時代の同僚ホドリゴ・バルバとリトルジョイの盟友ファブリツィオ・モレッティを起用、以外の楽器をすべてホドリゴ・アマランチひとりで収録したというパーソナルな親密さが貫かれたアルバム。タイトルの通り放浪する馬の姿が目に浮かびます。(サプライヤーインフォより)

go top