CHEIKH KAMAL GALMI et son Fils Messaoud


もともとは>こちら、アイッサ・ジェルムーニのように葦笛ガスバの伴奏で歌われていた、アルジェリア東部のオーレス山脈周辺に住まうシャウィ人の民謡  “シャウィ” ですが、今となっては>こちら、タハール・シャウィのように、イケイケのダンス音楽に変身、オーレス地方のみならず夏場の結婚式シーズンともなれば、全国区で(やはりローカルな盆踊り的要素の濃い”スタイフィ” とともに)親しまれているそうです(アルジェリアの結婚パーティーも盛大で、少なくとも2日はかかるらしいですから)。ま、結婚式はともかくとして、日本でも演歌で踊る人はあんまりいませんが、民謡や音頭で踊る人はそれなりに多いことを考えれば、シャウィで踊るという感覚、わかるような気もします(ま、演歌もライも基本、個人的な恋愛について歌いますが、少なくとも民謡と呼ばれるものは “個人的”な恋愛を歌ったりしませんから、ダンスの場にふさわしいというか何というか…)。で、逆に言えば、そんな結婚式をはじめとするダンス音楽の内需に応えてのシャウィの音楽的変貌だったのかもしれません。それにしても、必ずや歌に随奏される葦笛ガスバの音色、山間に伸び上がるようなその歌声の、悠々とした節まわしのあり方が昔も今も変わってないところ、きっとシャウィのキモでしょうね。
で、感謝!今回もウアムリアさんコネクションで現地買付けいただいたこのシェイク・カメル・ゲルミ(カメル・エル・ゲルミと呼ばれることも〜ゲルミというのはゲルマの土地の人、という意だそう)ですが、MM誌2016年ワールドBEST10でタハール・シャウィが2位になったことは、それはそれで喜ばしいことであれ、でも、ちょっと違うんじゃないですか?この人を忘れてはいけませんよ、アルジェリアでシャウィと言えば、このカメル・ゲルミ60歳が一番有名、その歌唱力もナンバー1ですよ、…という経緯で仕入れていただいたCDがこちらということに。なるほど、仰せの通り、この人の喉の強靭さ、コブシまわしの切れ味、スゴイ歌手がいたもんだと唸ってしまいますね(ロボ声ですが)。しかもバックのトラックメーカーはタハール・シャウィと同じくビビ・マエストロ!ということで、ガスバを軸に展開するPOPなバックトラック〜前傾マグレブ・ファンクネスもサイコーじゃないですか!なるほど、タハール・シャウィ以上に強力、かも知れませんなあ…(ところでジャケ写、向かって右、蝶ネクタイのオヤジがカメルその人、隣の若者はその息子さんでやっぱり歌い手だそう、本盤では1曲主唱、ほかMCやコーラス)。となると、ガスバのみの伴奏で聞かせるこの人のシャウィ(カセット時代)、是非、聴いてみたくなりますねえ…(本盤9曲目インタールードっぽい0:55のライヴ録音、ガスバのみで歌ってます。スゴイ!)


▽TVに出るとやや井上順みたいですが、大した盛り上がりようですね!

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