GAMZE CANYURT / SONGS OF ASIA MINOR, Küçük Asya Şarkıları

gamuze-canyurt “アジア・マイナー(MIKRA ASIA)” すなわちアナトリアのギリシャ側からの呼び名ということになりますが、あえてこのイスタンブール生まれの若手女性、ガムゼ・ジャンユルトが自らのデビュー作にその呼び名を冠したことの意味は、アナトリア(特にイズミール = スミルナ)からのギリシャへの帰還者達が20世紀前半に生み出した歌謡音楽、レベーティカとも親戚関係の古き良きアナトリア歌謡を歌ちゃいますよ〜、という意気込みからに違いない、という当て推量は裏切られなかったのでした。嬉しいですねえ…。2001年にイスタンブールの音楽学校を卒業し、その後、大学でレべーティカを学んだという才媛だそうです。
イスタンブールと同じくアナトリアの港湾都市イズミールには、17世紀〜19世紀にかけてアルメニア商人はじめ、ギリシャ人、ユダヤ人、そしてトルコ人がともに共生し栄えた商業都市であり、この港街の歌謡は外の世界に開いたイミグレーション&ミクスチュアー・ミュージックの性格が強く、アナトリア全体の音楽にも影響力を持ったと想像されます。そんなイズミールの音楽は、第一次大戦後、オスマントルコとギリシャの間で行われた住民交換によってギリシャ音楽へも大きな影響力を持ったわけですね。いわゆるスミルナ(=イズミール)派のレベーティカがギリシャでも人気を博すことになります。
そんなトルコからの帰還者達によってギリシャで花開いたレべーティカと、トルコに残されたアナトリア民謡の間に、赤い糸を紡ぐような歌い口を聞かせるガムゼ嬢、これはなかなかの意欲作ですね、今後とも大いに注目すべき存在です!巨乳だし。

>http://gamzecanyurt.com/
gamze_canyurt_001

若くて綺麗なのにジャケットにお顔を出さないところが、
またおくゆかしい、というか、実力で勝負の本格派?
という雰囲気も漂い、なかなかの好感度!?

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