鬼才・梅津和時が尖端音楽発信地オキナワを舞台に、人が行き交う那覇の街角で、市場、酒場の喧騒の中で、軍用車がひっきりなしに往来する嘉手納基地ゲート前で、やんばるの海岸やさとうきび畑の中でアジアを司る風と水のリズムに身を委ね、存分に体感しながらサックスを吹きクラリネットを鳴らしたオキナワ・フィールド・レコーディング。梅津の五感に映えるオキナワをサックスで表した音のドキュメンタリ。サックスの息遣いの隙間から醸され聴こえる亜熱帯特有のひといきれ、人の雑踏と行き交う車の喧噪、万物を揺らす風の吹きっさらしと半悠久の時を刻む波の繰り返しが渾然と一つに溶け合って形象するもの。それこそが梅津が真に希求する多様性の調和を奏でる「エイジアン・ハーモロディクス」の音響だ。1997年作品(メーカーインフォより)
梅津和時 Alto & Soprano Saxophone, Clarinet, Bass Clarinet
1. 市場前のクラ
2. 公園のソプラノ
3. 公園のアルト
4. 市場の演歌
5. かまどのバスクラ
6. 備瀬海岸のアルト
7. 高良原海岸のアルト(鳥とのデュオ)
8. きび畑のソプラノ
9. 民謡酒場にて
10. 基地前通路の「1970」
11. パチンコ屋火事跡の「Memory Of You」
12. 浜辺の茶屋の「You Don’t Know What Love Is」
13. 首里・御殿山
14. 首里・御殿山
15. 那覇・チャイハナ
16. 那覇・チャイハナ
17. 那覇・チャイハナ