サマイ・オーンウォン / VOL.1ボー・ペン・ヤンドーク – VOL.2カナ・シンラピン

bo-pen-yandouk久々の再入荷!早 20年越しの売れ線です!
近年、マメに当店のタメに買い付けを敢行してくれるバンコク駐在員が、現地CDショップのスタッフから、ダーオ・バンドンがOKならこっちはもっとスゴイぞお!と薦められたCDだそうで、当店店頭でプレイしていたところ、約2名の方から素晴らしい!と絶賛をいただき、約1名の方から、こんな藤波辰爾が痩せ衰えたような男の歌は2度と聴きたくない!と、笑顔のコメントいただきました(?)。
ラオス出身のモーラム民謡系男性歌手にして凄腕プロデューサーともされる、サマイ・オーンウォンの70年代ベストCD2アイテムですね。この人、ケーンの名手でもあるそうで(ピアニカに聞こえてしまう場面もあり)現地には立派な銅像も立っている人だそうです。
で、何はともあれ、男女歌手を迎えつつ、緩急イサーン系モーラム系ダンス・ナンバーの並び、その主唱&コーラスが体現する民謡調ファンクネスは、実に聴き応えありです(CD 2では、珍しくも生ピアノが加わる伴奏において、よりPOPな展開も聞かせます→「トイレットイレットイレッ!」の大合唱を繰り返すアップ・ナンバーの2ヴァージョンが白眉!? )。
加えて、話題&問題のピンキラ「恋の季節」男声or 女声主唱2ヴァージョンのカヴァー2曲(←CD 1 に収録)、その、日本語歌唱に挑戦することで生じただろう、微妙に間延びしているような「恋の季節」的タイム感を辿る、サイケにもメロウにも響く揺らぎのある男女それぞれの歌い口は、そんじょそこらでは味わえない実験精神の賜物であることは確かでしょう(後年、em records さんより男声版「恋の季節」収録>シングル・リリースもあり!)。
あるいは、打って変わって、熱帯性哀愁がしんみり漂うラオス正調ラオ・ラム田園歌謡の並びが、時に、笛とヴィオラみたいな擦弦によるセンティメンタルな語り歌みたいな曲もあったりして、また今となっては実に得難く、ラオス歌謡70年代スタイルの亜種特異点を展開しているんじゃないかと思われます(← CD 1 & CD2を通じて収録、なお、CD2ではラテン的展開も聞かせています)。
 と、いろいろ言ってますが、ある意味、そこかしこから聴こえて来るような気もする “てなもんや三度笠” 的名調子、みたいなものが、やっぱり、イイんですよねえ。遥か東の日本まで、コブシのある歌の風景から紡ぎ出された共通感覚の一つとでも言えるでしょうか?20世紀半ば以降、世界を圧する勢いで広がった欧米経由の音楽的ポピュリズムの中にあってさえ生まれ続けた、この、汎アジア的な、飄逸な美意識に裏打ちされた“てなもんや三度笠”名調子と、とりあえず思いつきで呼んでみた、その類の歌いまわしが、この21世紀にあってさえ、今もって新鮮に聴こえてしまう理由、一度、個人的によ〜く考えてみたいところですが…、
>こちらでも絶賛されました(無断リンクすみません)!

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