2000 年にデビュー・アルバムをリリース、マルセイユのオック/地中海ミクスチュアー系若手ユニット=ワッチャ・クランのサード・アルバム05年作〜マルセイユの先達マッシリア・サウンド・システムと同様、レゲエを音作りのかなめにしています。が、 マッシリアのようにダンスホール・スタイルではなくて、こちらはどちらかと言えばダブ指向~ドラムンベースやトリップホップの要素も交えつつ、全体にダ ビィな感覚を押し出しているところがミソ。そこに、オクシタニア~地中海~北アフリカ~アラブ~バルカンのテイストを、ヴィエル・ア・ルー(ハーディー・ ガーディー)はじめ各種民俗楽器の演奏を盛り込みながら、生音&エレクトロ音の均衡をワイルドに保ちつつミックス。….そして何より特徴的なのが、紅 一点の女性歌手をフィーチュアーしている点で、ラガ&ラップっぽい男声と競うように、やや高音、キュートなオック語ヴォーカルを、全編で聞かせています。 マルセイユ・マニアに、こちらもまた、オススメしましょう!