ヴィニーチョ・カポッセラはドイツ生まれのイタリア人SSW〜家族でイタリアに帰国した後、カンタトゥーレ、フランチェスコ・グッチーニに見いだされ、90年代から本格的な音楽活動を始めたそう。で、>>前作2CDをギリシャのミュージシャン達とエーゲ海で録音したこのイタリアの異才、この2012年作ではギリシャそのもの、ギリシャのブルース=レベーティカのスタイルにおいて、これまでのレパートリー&新曲&カヴァーを歌い綴っています。ブズーキ&バグラマーほか、バックのミュージシャンはやっぱりすべてギリシャ勢で固め、本人はピアノ弾き語り、地中海のブルースともいうべきレベーティカを、イタリア語で。そのちょっと投げやりな歌い口、枯れたカンタトゥーレよろしくダウナーなイタロ風味が、レべーティカならではの濃い哀愁味と交わって、類型から幾分ハミ出したレアーな地中海風味を伝えてくれます。アバネーラ風のカラマティアノスのリズムを多用しているところなんか、実に憎い展開です。で、マーク・リボー参加の冒頭曲なんて、ユパンキの曲をレべーティカ・スタイルにおいてイタリア語で歌うという、なかなかスゴイ展開から始まるわけですね!お約束のミザルーもちゃんと。
1 Abbandonato (Los Ejes De Mi Carreta) 4:17
2 Rebetiko μου 5:06
3 Gimnastika 2:36
4 Misirlou 4:09
5 Contrada Chiavicone 3:28
6 Con Una Rosa 5:24
7 Non È L’Amore Che Va Via 4:04
8 Contratto Per Karelias 4:29
9 Corre Il Soldato 3:42
10 Signora Luna 4:35
11 Morna 6:11
12 Canción De Las Simples Cosas 4:19
13.1 Scivola Vai Via 5:40
13.2 Come Prima 2:23
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