☆ヴェルキス&オルケストル・ヴェヴェ/コンゴレーズ・ファンク、アフロビート&サイケデリック・ルンバ 1969―1978
アフロ専門復刻レーベル“Analog Africa”
2014年アフリカン・レアー・グルーヴの最高作品が登場!
アフリカ音楽を中心に、世界のレアーなアフロ・サウンドを発掘し続けるドイツのレーベル“Analog Africa”。その真骨頂とも言うべきアフロファンク~アフロビートを中心とした編集盤がこの度登場します。今回はコンゴ民主共和国(旧ザイール)で活躍した音楽家ヴェルキス率いるオルケストル・ヴェヴェの全盛期時代をコンパイルしたものです。
1944年、コンゴのキンシャサで生まれたヴェルキス・キアムアンガナ・マテタは、当時アフリカを席巻していたルンバを好んで聞く一方で、アメリカのソウルやR&Bも同時に聞いて育ち、まずはサックスを手にとった彼は音楽家として活動を開始しました。そして18歳になった彼は、当時すでに大人気を誇っていたフランコ率いるOKジャズのメンバーとなり、その後自身をリーダーとするグループ“オルケストル・ヴェヴェ”を1968年に結成。そこではそれまでフランコのもとで演奏していたコンゴ風ルンバ(リンガラ音楽)だけでなく、アフロファンクやアフロビート、さらにはかなりサイケな雰囲気のサウンドまで取り入れ、独自性を見出すようになりました。
このアルバムは、そんなヴェルキスが1969年から1978年までの間に残した作品の中から、特にダンサブルなサウンドを中心にコンパイルした独自編集盤です。かつてオルターポップからリリースされた編集盤『ヴィンテージ・ヴェルキス』はコンゴ風ルンバが中心だっただけに、それしか知らない人にはちょっとビックリするようなサウンドが数多く収録されています。
冒頭はいきなりフェラ・クティを思わせるアフロビートからスタート。さらにジェームズ・ブラウンもぶっ飛ぶかの本格派ファンク、ブルースを基調としたインストゥルメンタル、さらに混沌としたアレンジで聞かせるサイケデリック・ルンバなるサウンドまで披露。しかもコンゴでの録音だけでなく、東アフリカ・ケニアのファンに向けてナイロビで録音した74年作などもここに収録されています。
まさに知られざるアフリカン・レアー・グルーヴの数々! まだまだ発掘すべきお宝が、アフリカにはたくさん残されていたことを、Analog Africaは証明してくれました。(メーカーインフォより)
何してくれてんだサミィ!と思いつつも聴いているうちに許せるのは随所々々にヴェルキスならではのサックスプレイが聞こえるからで(オルガンやギターも弾いているよーですが)、それに、長尺含め収録タイムの半分以上がルンバ・コンゴレーズ、ところどころと挟まれるファンクやR&Bっぽい曲から眺めるルンバは、なるほどいつもとはちょっと違う姿で見えてくるから面白い!?そんなわけで、初めから達観していたわけでないヴェヴェのルンバの迷走下積みも見えて来るこの選曲(ていうか、フランコだってタブーレイだってディスFUNKやってましたからねえ〜それもこれもフェスタックでコンゴを訪れたJBのおかげ)、オススメすることにしましょう!ジャケもなんかやんちゃな感じがしてイイですね。
A1 Bassala Hot 7:41
A2 Ya Nini 9:45
B1 Cheka Sana 4:42
B2 Oui Verckys 3:20
B3 Nakobala Yo Denise 4:00
C1 Sex Vévé 4:25
C2 Sisa Motema 4:13
C3 Talali Talala 4:08
D1 Zonga Vonvon 3:56
D2 Nakomi Paralise 6:42
D3 Matinda Comono 2:45