>キング・アイソバだけじゃなかったんですね…、ガーナのコロゴ・ミュージック(二弦の弦楽器コロゴ弾き語り吟遊詩人というか大道のSSWというか)を鋭意コンパイルしたオランダ / マックム・レコーズの新譜です!なんというか、戦前カントリー・ブルースのオムニバスを聴くようなスリル?がありますね(深沢センセにご教示いただいたアイテムです。感謝!)。
ガーナ北部、ブルキナファソとの国境近くの街、ボロガタンガ、この辺はブルキナファソの南部から住まうフラ・フラ(Fra Fra)と呼ばれる人々の土地であり、そのフラ・フラの代表的楽器、コロゴ(Kologo)と呼ばれる2弦のリュート型弦楽器を弾き語る一連のアーティストがいる、ということはキング・アイソバの存在から察しはついていましたが、でも、こんなにそれぞれ面白い歌い手がたくさんいたなんて、嬉しい限り!それまでガーナ国内であまり顧みられることのなかったコロゴ・ミュージックだったそうですが、キング・アイソバの登場で事態は大きく変わり、首都アクラやクマシなどの都市で活動している音楽家たちも多くなっているそう。そんな都市のバーやパーティー、あるいは大道でオリジナルのコロゴを弾き語る彼ら、なるほど、深沢センセが「カントリー・ブルースの復刻オムニバスを聴くような面白さ」とおっしゃる意味もわかるというもの。その歌い口やコロゴ演奏のリズム感、歌うメロディーのあり方など、それぞれにのパワー&パーソナリティーを感じさせてくれますよ(自分などもう一歩空想を逞しくして、ブルースの源流見つけたり!なんて無責任なことも言いたくなりますね)。そんな活気あるコロゴ弾き語りの伝統を現在進行形で捕らえたオムニバスということになる本CD、お見逃しなく!
01 King Ayisoba – Africa
02 Ayuune Sule – Who Knows Tomorrow
03 Agongo – I Am Suffering
04 Prince Buju – Afashee
05 Atimbila – I Have Something To Say
06 Atamina – Ghana Problem (Mind Your Own)
07 Amoru – Yaaba
08 Barnasko – Nsoh Yaaba
09 Asaa Naho – Home Witches
10 King Ayisoba – Nerba
▽参考