*REEDS PERFORMANCES FROM TANZANIA,KURDISTAN, TURKEY, INDIA, CHINA, AND MORE FROM THE 78 RPM ERA
こちらも少壮の米国人SPコレクター>ジョナサン・ワードの選曲です。やはり以前LPでリリースされていたコレクションに3曲のボーナスを加えての DUST-TO-DIGITAL からのCDリリース。タイトルの “Excavanted Shellac” は、“シェラックからの出土”というような意味。で、そのシェラックというのは、インドとか東南アジアの貝殻虫の一種(1センチに満たない)で、そのムシが分泌する樹脂質を採取してニスやワックスを作るんですが、SPレコードもこのシェラックで作られていたんですね。で、その “シェラックから作られたSP音源埋蔵品” の中からリードのある管楽器演奏をフィーチュアーしたトラックを集めたのが、このコレクション。
で、SP音源による生音の躍動感をある程度再現した音質がまずイイんですが、チャルメラというかガイタ、バグパイプ風のリード楽器というと、やっぱりユーラシアの東(中国、韓国)から中央アジア(タジキスタン、クルディスタン)、インド、西アジア(イラン、トルコ)、バルカン(アルバニア、マケドニア、ブルガリア)から南欧、そして、ブルターニュまで、一直線にリードの路が繋がっているのがわかる選曲がまず面白いし、そこにエジプトやタンザニア、南アフリカも絡んでくる来る展開。もちろんコレが全てというわけじゃないけれど、その氷山の一角でも十分に楽しめる選曲かと。とにかくフリーフォーム、というかインプロっぽい演奏が並び、迫力があります(北米ジャズに至るまで、アドリブはやっぱりリード楽器が華やかでイイということにもなりますか??)。
1. I Tre Antonio della Basilicata – Tarantella Popolare (Italy)
2. Sylvain Poujouly & Achille Marc – Lou Bolontinou (Auvergne, France)
3. Karzana Oyun Havasi – Zurnacı Mahir and Ali (Turkey)
4. Tufanpur Orchestra – Reng-E Ghafghaz (Iran)
5. Ahn Ki-Ok and Kin Yin Kuan – Janggochum (North Korea)
6. Guangdong Troupe with Da Kai men – Untitled (China)
7. T. Rajarathnam Pillai – Raga Alapana (Todi) (India)
8. Selim – Ekâri Eselimmit (Albania)
9. Obdulia Alvarez, “La Busdonga” – Cantar Bien Neña (Asturias, Spain)
10. Jhande Nath – Lahara Saamp Ke Masta Karneka (India)
11. Hoseynkali was Roofakah – Raqs Jooli – Aroosi (Kurdistan)
12. Mohamed Efendi Baz – Alia Mozmar Khedawi Masr (Upper Egypt)
13. Ngoma Ya Kitokomire – Mimi Naona Haya (Tanzania)
14. Mqonga Sikanise – Into Ezimnandi (South Africa)
▽Bonus Tracks Not Included on LP But Accessible via LP Download Card
15. Musicians of Radio Studio Skopje, Macedonia – Macedonsko Oro (Macedonia)
16. Uncredited musicians – Raqsi Kalon (Tajikistan)
17. Parush Parushev – Ruchenitsa (Bulgaria)